おうち英語は何から始めるのが正解?初心者向けの3ステップと続けるためのコツ
子どもと一緒に、遊びや生活の中で自然に英語に触れる「おうち英語」。始めたいけれど、「何から始めればいいのか」「本当に身につくのか不安」と迷っていませんか?
無理なく継続するには、環境を整え、段階的に取り入れていくのがポイントです。この記事では子ども英語・留学統括プロデューサーで、子どもへの英語指導歴15年以上の前田恵里さんの監修のもと、 初心者でも実践しやすい3ステップと成功のコツ、失敗しやすいポイントを解説。おうち英語におすすめの教材も紹介します。
目次
おうち英語で一番大切なことは「環境づくり」
おうち英語では、「英語を勉強として教えること」ではなく、「日常のなかで、自然と英語に触れる環境をつくること」が重要です。
※この記事でいう「おうち英語」とは、家庭のなかで親が主体となり、子どもが英語に日常的に触れられるようにする取り組みを指します。
幼児から小学校中学年くらいの子どもにとって、英語は机に向かって覚えるものというより、日常のなかで繰り返し触れることで少しずつ身についていくものです。
日本語も、机に向かって一生懸命覚えたわけではありませんよね。日常のコミュニケーションのなかで、いつの間にか身についていったはず。おうち英語でも、まずは音やリズムに慣れることが大切です。
特別なことをする必要はありません。まずは、生活のなかに英語がある時間を少しずつ取り入れることから始めてみましょう。
無理なく続く!おうち英語の始め方3STEP
おうち英語では、最初から「話せるようになること」を目指す必要はありません。無理なく続けるためにも、段階的に取り入れていくことがポイントです。
STEP1:1日15分の「聞き流し」からスタート
まずは英語の音に慣れることを目的に「聞き流し」から始めてみましょう。
BGMのように流しておくだけでも十分です。すべてを理解する必要はなく、英語のリズムや音に触れることが目的です。
朝の準備中やお風呂の後、寝る前のリラックスタイムなど、生活のなかで自然に取り入れられるタイミングを決めておくと、無理なく続けやすくなります。
STEP2:視覚と音をリンクさせる動画や絵本を活用する
英語の音に慣れてきたら、次は動画や絵本を使って「目から入る情報」と「音」を結びつけていきます。
映像やイラストと一緒に英語に触れることで、「何を言っているのか」が少しずつ分かるようになります。理解できる場面が増えることで、英語への興味も高まりやすくなります。
動画はYouTubeなどでも子どもの英語学習に活用できるものが多く、費用をかけずに始められます。絵本についても、図書館で英語のものを扱っている場合があります。子どもが楽しめる内容を選ぶことが、継続のポイントです。
STEP3:親子で楽しむ「語りかけ」を日常に
次のステップでは、生活のなかで簡単な英語を取り入れてみましょう。
難しい文章である必要はありません。まずは、「Good morning」と声をかけたら「Good morning」と返す、「Let’s go」と言ったら「Let’s go」と繰り返すなど、簡単なやり取りからで十分です。
また、「デザートはappleかbananaどっちがいい?」といったように、会話のなかに単語だけを混ぜる方法も、やり取りのきっかけになります。
まずは親から楽しく語りかけることで、子どもも英語に親しみやすくなります。発音や文法にこだわりすぎず、言葉遊びのように気軽に続けていくことがポイントです。
おうち英語で成功するケース、失敗するケース
おうち英語は気軽に取り入れやすい一方で、取り組み方によって成果の出方に差が出やすいものです。ここでは、うまくいきやすいケースと、つまずきやすいケースのポイントを整理して解説します。
「子どもと一緒に学ぶ」姿勢が成功につながる
おうち英語でうまくいきやすい家庭に共通しているのが、保護者が「教える側」ではなく「興味を持って、一緒に学ぶ側」として関わっていることです。必ずしも英語が得意である必要はありません。
「今日習ったことを教えて」「これって英語でなんて言うの?」のように声をかけ、子どもの英語について会話してみましょう。話してくれた内容にしっかり反応して、褒めることも大切です。
英語を教え込むのではなく、「英語に触れる環境」を作り、「英語は楽しいという感覚」を育てることが、おうち英語を成功させる土台になります。
また、英検Jr.のようなリスニング中心のテストをゲーム感覚で取り入れたり、ご褒美を設定したりと、楽しみながら達成感を得られる工夫も有効です。特に小さな子どもには、こうした仕掛けがモチベーション維持に役立ちます。
英語に触れ始めてから数週間〜数か月程度は、見たり聞いたりしながら理解しようとしていても、自分からはまだ言葉を発しない、という状態が見られることがあります。これは「沈黙期(サイレントピリオド)」と呼ばれ、英語の音と意味を結びつけながら理解を深めている段階とされています。
ただし、自然な現象だからといってインプットに偏りすぎると、発話のハードルが上がり、コミュニケーションの機会を逃してしまう可能性もあります。オンライン英会話などを活用し、無理のない範囲でアウトプットの機会も取り入れていくことが大切です。
おうち英語に家庭全体で取り組める環境を整えることも、継続しやすさにつながります。無料の英語動画や番組のほか、最近は家族でアカウントをシェアできるオンライン英会話サービスもあります。
「子どものせい」「教材のせい」と考えてしまうと失敗につながる恐れも
子どもが話してくれなかったり、「英語が嫌い」と言い出したりと、おうち英語が思うように進まないこともあります。そんなとき、「子どもに向いていないのかも」「教材が合っていない」と感じてしまうこともあるかもしれません。
こうした場面ではつい、「まだできていないこと」ばかりに目が向きやすくなりがち。「Yes/Noしか言えない」「リピートしかできない」といったように、「しか」が出てきたら、いったん立ち止まって捉え方を見直してみましょう。学習の過程を過小評価して、成長の芽を見落としてしまう原因になるからです。
さらに、うまくいかない理由を子どもや教材に求めてしまうと、保護者自身の気持ちの負担が大きくなり、続けにくくなることもあります。
目に見える成果がすぐに出なくても、英語の動画や本、オンライン英会話で日常的に英語に触れるだけでも、十分なインプット。子どもがその教材に継続して取り組めている時点で、理解や発話の土台は着実に育ち、発話にもつながっていくはずです。
おうち英語では、短期間で成果を求めすぎず、子どもの「できていること」に目を向けるのが大切です。小さな変化を拾いながら続けていくことが、結果的に定着につながります。
おうち英語におすすめの教材
おうち英語を始めるうえで、教材選びは重要なポイントです。子どもの年齢や興味に合ったものを選ぶことで、楽しく続けやすくなります。また、費用や時間の条件に合うかどうかも重視したいところ。
ここでは、おうち英語と相性が良く、継続しやすい代表的な教材を紹介します。
トド英語(Todo English)

出典:トド英語
トド英語はAIを活用したデジタル学習アプリで、「子どもがひとりでも取り組める設計」に特化しているのが特徴。ゲームや動画、絵本を組み合わせて、遊び感覚で英語に触れながら、基礎力を身につけられます。
特にフォニックス(文字と音のルール)の習得に力を入れており、音読やゲームを通して自然と「読める」状態へ導く構成が、おうち英語と好相性。音と文字を結びつける経験を重ねることで、リーディングや発音の土台が整っていきます。
また、日替わりの「デイリーコース」で学習内容が提示されるため、何をすればいいか迷いにくく、継続しやすい設計になっているのもポイント。AIによる発音チェック機能もあり、家庭でもアウトプットの機会を確保しやすくなっています。
▼トド英語の特徴
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料金 |
月額1,232円(6カ月プラン、子ども1〜2名まで利用可) |
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対象年齢 |
3~9歳 |
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特徴 |
フォニックス重視、AI発音チェック、デイリー学習設計 |
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教材内容 |
英語ゲーム、本、動画、AIリアルタイムコーチングなど |
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向いている家庭 |
ひとりでも続けやすい教材を探している |
※料金、教材内容は一例。支払条件や方法、選択するコースやセットによって異なります
ディズニー英語システム(DWE)

出典:ディズニー英語システム
ディズニー英語システムは、ディズニーキャラクターと一緒に、遊びながら「聞く・話す・読む・書く」を総合的に身につけられる教材セットです。日本の子ども向けに設計された「母国語方式」で、英語を訳さず英語のまま、意味や文法を自然に理解できることが特徴です。
従来はDVD中心でしたが、現在は映像や音声を1台でまとめて再生できる専用タブレットが主流。ディスク入れ替えの手間なく「かけ流し」しやすくなっており、忙しい日々のなかでも、無理なく英語環境を作れます。
学習は、映像や絵本などによる大量のインプットに加えて、ネイティブ講師と交流できる会員制プログラム(別料金)によるアウトプットの場も用意されています。
▼ディズニー英語システムの特徴
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料金 |
プレイ・アロング・セット:58,300円 |
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対象年齢 |
0~12歳 |
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特徴 |
母国語方式、インプット(教材)+アウトプット(会員サービス) |
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教材内容 |
Blu-rayディスク、CD、ミニ絵本、玩具など |
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向いている家庭 |
長期的にしっかり英語環境を整えたい |
※料金、教材内容は一例。支払条件や方法、選択するコースやセットによって異なります
NHKの英語番組(『えいごであそぼ』など)
出典:NHK『えいごであそぼ Meets the World』
NHKで放送されている英語番組は、無料(受信料のみ)でありながら、質の高い英語教育に触れられるのが魅力。幼児向け番組『えいごであそぼ Meets the World』では、出演者と一緒に、歌やリズム遊びを楽しみながら、日常にすぐ使えるフレーズや多様な文化を楽しく学べます。
近年はテレビ放送だけでなくデジタル連携も充実。インターネットサービスでの見逃し配信を活用すれば、アプリやWEBサイトで好きな時間に視聴でき、録画の手間もありません。
小学校入学前後からは『小学生の基礎英語』なども選択肢に入り、段階的にステップアップできるのもNHKならではの強み。有料の教材を検討する前に、生活のなかに「英語を楽しむ習慣」を気軽に取り入れることができます。
▼NHKの英語番組の特徴
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料金 |
無料(受信料のみ)※アプリやWEBでの見逃し配信も無料 |
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対象年齢 |
幼児~(番組により異なる) |
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特徴 |
無料で質の高い英語教育/テレビ+配信で視聴しやすい |
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教材内容 |
年齢や段階に応じた複数の番組・配信(継続的に新規更新あり) |
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向いている家庭 |
コストを抑えて気軽に英語を取り入れたい |
おうち英語を長く継続させるコツ
おうち英語を無理なく続けるためには、日常のなかに自然に取り入れ、負担なく習慣化していく工夫が欠かせません。
ここでは、長く続けるためのコツを3つ紹介します。
親も一緒に英語を楽しむ
子ども任せにするのではなく、保護者も一緒に、楽しみながら英語に触れることを大切にしましょう。「正しく教えなくては」と身構える必要はありません。子どもと肩を並べることが、学習のハードルを下げ、継続の支えになります。
また、親自身が英語に取り組む様子を見せるのも、子どものやる気を引き出すのには有効です。無料のコンテンツや、子どもとアカウントをシェアできるオンライン英会話などをうまく活用しましょう。
「お風呂の後は英語」など習慣化させる
1日のなかで「さあ、やろう」と気合いを入れるのは大変ですよね。そんなときは、時間やタイミングを決めて取り入れることで、無理なく続けやすくなります。
たとえば「朝食の前に英語の歌を流す」「お風呂の後は英語の番組を観る」など、毎日の流れのなかに組み込むのがポイント。短時間でも毎日続けることが、結果的に大きな差につながります。
発音や構文など完璧を目指さない
初期の段階で正確さを求めすぎると、英語への抵抗感につながることがあります。まずは「楽しめる」ことを優先し、段階的に精度を高めていくことが効果的です。
間違えても、言葉がすぐに出てこなくても、問題ありません。どんな形でも英語に触れ続けていること自体に価値があり、その積み重ねが英語の習得につながります。
オンライン英会話サービスとの併用もおすすめ
インプット中心になりがちな家庭学習に、アウトプットの機会を加えられるのがオンライン英会話のメリットです。送り迎えの負担なく、短時間でも定期的に話す機会を持つことで、英語を「使う」感覚が身につきやすくなります。
最近は、子ども向けのオンライン英会話サービスも充実しています。たとえば、「クラウティ」は、1回10分または25分のレッスンが選べるため、短時間から無理なく始められることが特徴です。
さらに、ひとつのアカウントで6人まで利用できるため、親やきょうだいと一緒に学べます。家族で取り組むことが続けやすさにもつながります。
おうち英語を気軽に始めたいと考えている場合は、まずはオンライン英会話から取り入れてみることもおすすめです。
クラウティでは、8日間無料体験レッスンを実施中です。おうち英語が気になる方もぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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