子どもがオンライン英会話で泣く理由は?続けるか迷ったときの判断基準
子どもがオンライン英会話のレッスン中に泣いてしまったり、始まる前から嫌がって泣いたりすると、「このまま続けても大丈夫?」と心配になりますよね。
そんなときは、子どもが泣く理由を探り、その子に合った方法で対処することが大切です。本記事では、子ども英語・留学統括プロデューサーとして、子どもへの英語指導歴15年以上の前田恵里さん監修のもと、子どもがオンライン英会話で泣いてしまう原因と対処法、続けるか迷ったときの判断基準について解説します。
目次
オンライン英会話で子どもが泣いてしまうのはめずらしいことではない
オンライン英会話に限らず、習い事で子どもが泣いてしまうことはめずらしくないでしょう。泣く以外にも、レッスンをやりたがらない、画面の前で固まってしまうなどの反応を見せることもあるでしょう。
実際、子ども向けオンライン英会話「クラウティ」が実施したアンケートでも、「子どもがレッスンを嫌がる」「きょとんとしてしまう」「やりたがらない」といった声が挙がっています。
子どもが泣いたり嫌がったりしても、まずは「子どもにはよくあること」と捉えて、焦らずに様子を見てみましょう。
子どもがオンライン英会話で泣いてしまう原因
もちろん子どもの性格や状況によって異なりますが、オンライン英会話で泣いてしまう背景には、次のような原因が考えられます。何を嫌がっているのか、子どもの様子を振り返りながら探ってみましょう。
初対面の講師への恐怖感
小さな子どもにとっては、知らない人が画面に大きく映ることに圧迫感を覚えたり、聞き慣れない言葉で話しかけられて「何をいわれているのかわからない」「どう答えればいいのかわからない」と不安や怖さを感じたりする場合もあるでしょう。
特にオンライン英会話を始めたばかりのころは、初対面の講師と会話をすることもあり、慣れない環境への緊張も重なります。レッスンが始まった途端に泣いたり、画面から離れようとしたりする場合は、こうした気持ちが原因になっているのかもしれません。
自由を制限されるストレス
レッスンそのものが嫌なのではなく、遊びやテレビを中断させられ、決まった時間に机の前へ座らなければならないことがストレスになっている可能性もあります。
特に小さな子どもは、遊びやテレビなどを楽しんでいる最中に「英会話の時間だよ」といわれても、すぐには気持ちを切り替えられないことも。「もっと遊びたい」という不満から、泣いたりレッスンを嫌がったりするケースも考えられます。
親のプレッシャーが伝播
「せっかくレッスンを予約したから、きちんと受けてほしい」と思うあまり、知らず知らずのうちに子どもへプレッシャーをかけてしまうこともあります。
「ちゃんと先生の話を聞いて」「英語で答えて」などと繰り返し促されれば、レッスンを負担に感じてしまう子どももいるでしょう。親の焦りやイライラを子どもが敏感に察知し、緊張につながる可能性もあります。
【今すぐ試せる】レッスン直前・受講中の対処法5選
子どもがオンライン英会話で泣いてしまうときは、無理に慣れさせようとするのではなく、まずは安心してレッスンに参加できる環境をつくってみましょう。
ここでは、次のレッスンからすぐに試せる5つの対処法を紹介します。
1. 抱っこしたり、膝上に乗せたりして受講する
ひとりで画面に向かうことを怖がる子どもなら、最初のうちは親が抱っこしたり、膝の上に乗せたりしたままレッスンを受けても構いません。保護者がそばにいることで、初対面の講師と向き合う緊張や、心細さを和らげられます。
子どもが講師の質問に答えられないときは、親が代わりに楽しそうに答えて見せるのもひとつの方法です。無理に発話を促すより、まずは親が講師とやり取りする姿を見せ、「画面の前は怖い場所ではない」と感じてもらうことから始めてみましょう。
2. 事前の声かけを「勉強」から「遊び」に変える
レッスンが始まる前の声かけを変えるのも有効です。「英会話の時間だよ」「英語のお勉強が始まるよ」だと、子どもによっては「これから勉強をしなければならない」と身構えてしまうことがあります。
たとえば、歌が好きなら「○○先生とお歌を歌おう」、お気に入りの人形やおもちゃがあるなら「○○も先生に見せようか」など、子どもが好きなこととレッスンを結びつけて、楽しそうなイベントとして誘ってみてください。
「英語を勉強する時間」ではなく、「先生と一緒に遊んだり、おしゃべりしたりする時間」と感じられるようになると、レッスン前のプレッシャーを和らげやすくなります。
3. 「5分で退室OK」のルールを決め、チャット文を活用する
泣いている子どもを「せっかく予約したから」とレッスンの最後まで座らせ続ける必要はありません。ずっと泣き止まない、気持ちが落ち着かないといった場合は、その日はそこで終了してもよいでしょう。「今日は画面の前に座れただけで100点」と割り切ることができれば、親も子どもも次回へ気持ちを切り替えやすくなります。
慣れるまでの間は、「今日は5分だけ」「座って挨拶ができたらOK」など、レッスン前に親子でハードルを下げておくのもひとつの方法です。
途中で終了するときに講師への伝え方に困らないよう、あらかじめチャットで送る英文を用意しておくとスムーズです。
例:Sorry, we will end today’s lesson here. See you next time!
(すみません、今日はここで終了します。また次回お願いします)
4. レッスンの時間帯を見直す
レッスンを受ける時間帯が、子どもの生活リズムに合っているかも確認してみましょう。特に小さな子どもは、眠い、お腹が空いている、外出や園から帰ったばかりで疲れているなど、英会話とは別の理由で機嫌が悪くなっていることもあります。
そんなときには、土日の午前中や朝の登園前など、その子が比較的元気でご機嫌に過ごせる時間帯へレッスンを移してみましょう。
幅広い時間帯から受講時間を選べるというオンライン英会話のメリットを活かし、子どもの生活リズムに合わせて受講時間を調整してみてください。
5. 講師のタイプやサービスを変更する
受講方法を工夫しても泣いてしまう場合は、講師との相性も見直してみましょう。言葉が通じないことや、画面越しでのやり取りを怖がってしまう場合、まずは同じサービスのなかで、タイプの異なる講師を試してみましょう。
たとえば、パペット(ぬいぐるみ)や歌を取り入れるなど、子どもを楽しませながらレッスンを進めてくれる講師なら、反応が変わるかもしれません。
何人かの講師を試してもうまくコミュニケーションを取れない場合は、サービス自体が子どもに合っているかを見直すのもひとつの方法です。アニメーションやゲームなど、子どもの興味を引く教材や機能が充実したサービスへ変更する選択肢もあります。
子ども向けオンライン英会話の「クラウティ」には、子どものレッスン経験が豊富で、楽しませながらレッスンを進めることを得意とする講師が揃っています。ゲーム形式のレッスンも用意されているため、画面越しの英会話に緊張してしまう子どもも、遊びの要素を取り入れながら英語に親しめます。
子どもが泣いているときのNG行動
子どもが泣いたりレッスンを嫌がったりすると、「せっかく始めたのにどうしよう」と戸惑ってしまうかもしれません。しかし、無理に受講させることで英語そのものを嫌いになってしまっては逆効果です。
ここでは、子どもがオンライン英会話を嫌がっているときに気をつけたい、3つのNG行動を紹介します。
「やらないならYouTube禁止!」と罰で脅す
「最後までできなかったらゲームはなし」「レッスンを受けないならYouTubeは禁止」など、子どもの好きなものを禁止することを条件にして、レッスンを受けさせるのは避けたいところです。
罰を避けるために仕方なくレッスンを受けるようになると、英語が「楽しいもの」ではなく「嫌でもやらなければならないもの」になってしまいます。
「やらされている」と感じる状態をつくらないためにも、罰でレッスンへ向かわせるのではなく、子ども自身が「やってみたい」と思える環境づくりを大切にしましょう。
泣き叫んでいるのに25分間無理やり座らせ続ける
オンライン英会話の講師は、子どもの対応に慣れているので、子どもが席からいなくなるなどは日常的なことです。そのため、保護者が焦ったり、謝る必要はなく、待たせても問題ありません。
お子さまの頑張っているところに目を向けよう
オンライン英会話が終わったあとは、その日のレッスンでお子さまが頑張ったことを褒めてあげることを心がけましょう。
子どもによって、英語に慣れるまでの時間や、得意・不得意は異なります。他の子どもと比べるのではなく、「今日は先生に挨拶できたね」「昨日より長く画面を見られたね」など、その子自身の小さな変化に目を向けてみてください。
英語が話せたかどうかではなく、「チャレンジしたこと」を褒めてあげることで、「次もやってみよう」という前向きな気持ちにつながりやすくなります。
「辞める?続ける?」オンライン英会話の継続に迷ったときの判断基準
いろいろな対処法を試しても子どもが泣いてしまうと、「このまま続けるべき?」「一度辞めたほうがいい?」と迷いますよね。
すぐに辞める、あるいは無理に続けると決める必要はありません。レッスン中だけでなく、その前後の子どもの様子も見ながら判断してみましょう。
継続してOKなケース
レッスン中に泣いても、終わったあとはすぐにケロッとして普段どおりに過ごしている、親と一緒なら画面を見たりレッスンに参加したりできる、といった場合は、受講方法を工夫しながらもう少し様子を見てもよいでしょう。
最後までひとりで受講できるようになるには、時間がかかるお子さんもいます。急がず焦らず、「今日はここまでできた」と小さな変化を見ながら続けてみてください。
一度お休みすべきケース
しばらく様子を見ても、レッスンで毎回泣いてしまう、レッスンの数時間前から嫌がったりぐずったりするといった状態が続く場合は、一度オンライン英会話をお休みすることも選択肢のひとつです。
だからといって、英語学習そのものをやめる必要はありません。たとえば「トド英語」のような英語学習アプリで遊んだり、YouTubeで英語の歌を楽しんだりという方法で再スタートして、楽しく英語に触れる経験を積ませてあげることもできます。
そうした段階を踏んで、しばらく時間を置いてから改めてオンライン英会話にチャレンジすることもできます。また、対面型の英会話教室など、子どもに合った別の学び方を探すのもよいでしょう。
泣くのは成長の過程!焦らず「子どものペース」を大切に
子どもがオンライン英会話で泣いてしまっても、「サービス選びに失敗した」「うちの子に英会話は向いていない」とすぐに判断する必要はありません。初めての環境や慣れないコミュニケーションに戸惑い涙するのも、子どもが新しいことに挑戦していくなかで経験する、成長過程のひとつです。
最初から何十分も楽しくレッスンを受けたり、講師の質問に英語で答えたりすることを目標にしなくても大丈夫。まずは「講師の顔を見られた」「今日は挨拶ができた」「少しだけやり取りを楽しめた」といった小さな一歩から、少しずつ慣れていけば十分です。
周りの子どもと比べたり、早く慣れさせようと焦ったりせず、今できていることに目を向けながら、その子のペースを大切に、オンライン英会話と付き合っていきましょう。
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この記事を監修した専門家
子ども英語・留学統括プロデューサー
フィリピン語学学校役員、学校運営校統括マネージャー を兼任。
国立大学語学センターなどを通して15年以上英会話講師・留学カウンセラーとして英語学習を支援。
英検®、IELTS、TOEIC、VERSANT対策など幅広いテスト対策のカリキュラム開発・カウンセリングに従事。