小学3年生からの英語授業|教科書の内容や家庭でできるサポートも解説
「小学3年生から学校で英語の授業がはじまるけど、どんなことをするの?」と疑問を持っている親御さまは多いと思います。また、2024年度の教科書改訂で英語の教科書がどう変わったかを気にされている方もいらっしゃるかもしれません。
このコラムでは、小学3年生からはじまる英語の授業と教科書の内容を解説したうえで、学習上のポイントやご家庭でできるサポートを紹介します。
オススメの学習方法と教材も紹介しますので、子どもの英語学習を手助けしたい親御さまは、ぜひ読んでみてください。
目次
小学3年生からはじまる英語の授業内容
2020年度の新学習指導要領改定により、小学3年生から英語をメインとする外国語学習が必修化されました。この科目は、正式には「外国語活動」と呼ばれています。
「外国語活動」とは?
外国語活動とは、「聞く・話す」を中心に外国語に親しむことで、外国語学習の動機づけを高めながら、小学校高学年の教科学習に向けた準備をする活動です。
文部科学省は、外国語活動の基本理念を3つ掲げています。
- 外国語を用いたコミュニケーションを図る素地となる資質・能力の育成
- 幅広い言語に関する能力の育成
- 外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ
簡単にまとめると、「外国語でのコミュニケーションを本格的に学ぶ準備として、外国語の音や基本表現に慣れておこう」ということです。
外国語活動は、5年生からは教科として「外国語」という名称に変わり、内容も高度になります。
「外国語活動」と「外国語」の違い
外国語活動(3・4年生) | 外国語(5・6年生) | |
---|---|---|
学習目標 | 「聞く・話す」をメインに外国語に親しむことで、 外国語で考えや気持ちを伝えることに慣れる |
「聞く・話す・読む・書く」の4技能を体系的に学ぶことで、 中学校以降の外国語学習に繋げる |
授業時間 | 週1コマ程度、年間35時間 | 週2コマ程度、年間70時間 |
評価方法 | 授業の取り組みで評価 | テストによる三段階評価 |
ちなみに、最近では小学1年生から外国語活動をスタートする自治体が増えています。東京都を例に挙げると、2023年時点で、49区市のうち24区市が小学1年生から外国語活動を始めていることが報じられて、話題になりました。
今後、外国語学習の開始時期を早める自治体がさらに増えていくことが予想されます。
参考:文部科学省「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」、朝日新聞デジタル「小1から英語授業、都内半数の自治体で 専門家「早いだけでは……」
小学3年生で行われる英語の授業内容
小学3年生の外国語活動の授業内容は、レクリエーションを通じた英語でのコミュニケーションが中心です。主な授業内容等には、以下があります。
- 自己紹介や相互インタビュー
- 映像資料を観て国際理解を深める
- 歌やゲームなどのレクリエーション
- 音声メディアを用いた簡単なリスニング
- 大文字のアルファベットを習って名前をつづる
学習する英語表現の例
- Hello!
- How are you?
- What do you like?
いずれも、クラスメイトや先生と英会話をしながら、挨拶や簡単な定型文を覚えていくイメージです。
参考:文部科学省「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」
小学3年生の英語の教科書の内容
小学3年生(ならびに4年生)の外国語活動では、文部科学省が作成した『Let’s Try!』という英語の教科書が使われます。
小学3年生の教科書『Let’s Try!』の特徴
『Let’s Try!』の一番の特徴は、カラフルなイラストで直感的に理解しやすい設計になっていることです。英語が中心ですが、外国語全般への学習意欲をうながすという趣旨のとおり、様々な国のあいさつも出てきます。
- 書き込み式
- 国際理解と自己表現がテーマ
- 色彩豊かでイラストが多い
『Let’s Try!』は、文部科学省のホームページから閲覧可能です。下のリンクからアクセスできますので、興味のある方は見てみてください。
参考:文部科学省「新学習指導要領に対応した小学校外国語教育新教材について」
2024年度の教科書改訂による小学3年生の英語教科書の変更はない
2024年度の教科書改訂を受けて、小学3年生の英語の教科書が難しくなったのではないかと気になる方もいるかもしれません。
結論から言えば、2024年度の教科書改訂による小学3年生の英語教科書の変更はありませんでした。
教科書には主に「文部科学省検定済教科書」と「文部科学省著作教科書」の2種類があります。このうち2024年度の改訂の対象は、前者の検定済教科書だけです。『Let’s Try!』は後者の文部科学省著作教科書なので、教科書改訂の対象ではありません。
小学3年生の英語学習のポイント
これまで解説してきた英語の授業内容等を踏まえて、小学3年生の英語学習のポイントを紹介します。
- 英語に親しむことを重視する
- 英語の音やリズムを楽しむ
- 余裕があれば先取り学習をする
英語に親しむことを重視する
親御さまのなかには、子どもがなかなか英単語やフレーズを覚えないため、大丈夫だろうかと心配になる方がいるかもしれません。
しかし3年生の外国語活動の段階では、英語を覚えるよりも、慣れ親しむことが大切です。
特に3年生で初めて英語に触れることになった場合、使い慣れていない言葉に抵抗を示す子もいます。そこに来て無理に英語を覚えさせようとすると、英語にネガティブなイメージが付いてしまい、その後の英語学習に悪影響が残る可能性があります。
焦らずに、子どもが英語に親しむことを優先しましょう。
英語の音やリズムを楽しむ
外国語活動でつまずかないためには、日頃から英語の音やリズムを楽しむことも大切です。
3年生の外国語活動は「聞く・話す」を中心に進みます。いずれも聴覚が柔軟なうちに少しでも「英語耳」を作ることが目的なので、音声面に内容が絞られているわけです。
したがって、英語の音やリズムを楽しめるようになることが、英語学習を成功させるカギと言えます。
余裕があれば先取り学習を始める
子どもが音声中心の英語学習に慣れてきたら、英単語の読み書きなどを先取りして学ぶことも検討しましょう。
5年生になると、英語の読み書きが増えてきます。それまでリスニングとスピーキングだけに慣れてきた子どものなかには、読み書きへの移行がスムーズにできず、この段階でつまずいてしまう子も少なくありません。
子どもが余裕を持って英語を身につけるためにも、無理のない範囲で先取り学習をすることをオススメします。
ご家庭でできる英語学習のサポート
子どもが小学3年生からの英語の授業についていけるかどうか、不安な親御さまも多いと思います。
そこでこの章では、ご家庭でできる英語学習のサポートのなかで、比較的手軽で効果的なものを紹介します。
親子やきょうだいで一緒に学ぶ
親子やきょうだいで一緒に英語を学ぶことには、子どもの学習意欲を上げるために有益です。
元イェール大学助教で英語塾代表の斉藤淳氏は、子どもは親の学ぶ様子をよく観察しているため、一緒に学ぶ姿勢を見せるだけでモチベーションアップを期待できると言っています。
きょうだいも一緒に英語を学びはじめれば、競争意識が働くことで、さらに英語学習を成功させやすくなるそうです。
最近では子どもが3年生になったのを機に英会話を始めたという親御さまも多いので、一緒に学んでみるのもよいでしょう。
参考:斉藤淳「ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語」
クラウティは、1人分の値段だけで家族みんなが使えるオンライン英会話サービス。きょうだいや親子で一緒に楽しみながら英語を学べます。
月額4,950円〜と業界内でもトップクラスの低価格で、最大限に活用すれば1レッスンが73円〜とかなりお得です。
日常生活で英単語や英語のフレーズを使う
日常生活のなかで英単語や英語のフレーズを使うことで、子どもが英語を身につけやすくなります。
一緒に外出したときや、テレビなどを見ているときに、目の前のモノを英語で名指すようにしましょう。こうした些細なサポートの積み重ねが、子どものボキャブラリーを増やすことに繋がります。
とりわけ、英語に触れはじめてからまだ日が浅い3年生は語彙が少ないため、効果的です。
自然な復習の機会をつくる
英語に限らず、習ったことを定着させるには「学びっぱなし」にしないことです。
特に、英語のような外国語習得の場合は、あまり間を空けずに継続的に学びつづけることが大切です。英語の授業で習ったことを忘れないためにも、親御さまのほうで自然な復習の機会をつくることを意識しましょう。
一番簡単なのは、英語の授業があった日の夕食時などに、その日に習ったことを尋ねることです。単純な質問だけでなく、会話の流れで英語のクイズを織り交ぜるのも効果的です。
子どもの学習内容に興味がある姿勢を見せながら、習った英語を思いだす機会を増やしましょう。
小学3年生にオススメの英語学習方法と教材
英語学習と聞くと英会話教室や塾をイメージする方も多いと思いますが、最近はご家庭で利用できる英語学習教材が充実しています。
特にオンラインの英語学習サービスは、さまざまな学習方法を試せるうえに短時間から受講できるため、オススメです。
移動の手間が省けるので、負担が少なく、継続しやすいというメリットもあります。
この章では、小学3年生にオススメの英語学習方法と教材を紹介します。
オンライン英会話
オンライン英会話なら、パソコン・タブレット・スマホなどを利用して、ご自宅で簡単に英会話の指導を受けられます。
小学生を楽しませることが得意な講師も多く、飽きずに英会話を続けられます。早いうちから生の英語に触れることで、実践的なコミュニケーションを学ぶ素地を養えます。
それでいて費用が少なく、カリキュラムによっては1レッスンあたり100円以下から受けられるところもポイントです。
幅広い年齢・レベルに対応しているため、長期的に利用できるという点でもオススメできます。
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多くの子ども向けオンライン英会話サービスがレッスン時間を25分としているのに対して、クラウティは10分と25分から選べます。そのため小学3年生のお子様でも最後まで集中しやすく、「最後まで頑張れた!」というポジティブな感想を持つことができ自信に繋がります。
英語学習アプリ
英語学習アプリはゲーム性に富んだものが多いので、飽きっぽい3年生でも遊びの延長で英語を学べます。
なかには、魅力的なアニメーションで好奇心を刺激するものもあります。普段から映像メディアを観るのが好きな子どもに、特にオススメです。
小学3年生にオススメの英語学習アプリ
- スタディサプリEnglish for KIDS – 学習アプリとして絶大な人気を誇る「スタディサプリ」の子ども向け英語版。対象年齢は8歳までですが、小学3年生で初めて英語に触れる子にはちょうどいいです。
- 英語物語 – 完全無料で利用できるゲームタイプの英語学習アプリ。子どもから大人まで幅広いレベル設定ができ、英単語が5,000語以上収録されています。
YouTube
YouTubeで運営されているチャンネルのなかには、英語を習いはじめの3年生が視聴するのに適したものもあります。
YouTubeで英語を学ぶ一番のメリットは、無料で気軽に学べるところです。
有料教材と比べても遜色ないほど本格的なチャンネルもありますので、ぜひチェックしてみてください。
小学3年生にオススメの英語のYouTubeチャンネル
- Alphablocks – イギリスのBBC放映の英語教育アニメ。アルファベット26文字のキャラクターを通して、文字と発音の対応(フォニックス)を学べます。
- Little Fox – アメリカの教育現場でも活用されている英語教育チャンネル。童話から動物について語る動画まで、豊富なコンテンツが揃っています。
まとめ:小学3年生の英語学習にはご家族のサポートが不可欠です
このコラムでは、小学3年生から始まる英語の授業と教科書の内容、英語学習のポイントなどを解説してきました。
小学3年生の外国語活動でつまずかないためには、適切な教材選びと、ご家族のサポートが必要です。
本文でも紹介したように、子ども向けオンライン英会話サービスのクラウティは、通常の英会話レッスンだけでなく、ゲーム感覚で学べるカリキュラムも豊富に用意しています。
- リバーシ
- ビンゴ
- どうぶつポーカー
また、1人分の料金で家族みんなが利用できるため、親子きょうだいで一緒に英語を学ぶこともできます。
今なら無料体験レッスン実施中ですので、興味がある方はぜひ試してみてください!
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