親が英語を話せなくても大丈夫?子どもの英語力を伸ばす家庭でのサポートとスクール選び
「子どもに英語を話せるようになってほしい。だけど自分は英語が話せないから、うまくサポートできるか不安」こんなふうに感じている親御さんも多いのではないでしょうか。しかし、実際には英会話スクールやオンライン英会話など、親が英語が得意でなくても、子どもの英語教育を支えられる選択肢は増えています。
この記事は、大手進学塾で約20年間にわたり英語指導に従事し、現在はオンライン英会話をはじめとする新しい英語学習サービスの開発に携わる、クラウティ教育研究所の有馬剛介所長が監修。
親が英語を話せなくても子どもの英語力が伸びた実例や、親の負担が少ないスクールやオンライン英会話の選び方、自宅でできるサポートについてお伝えします。
目次
なぜ親が英語を話せなくても、子どもの英語学習を支えられるのか?
子どもの英語学習では、親が「先生」になる必要はありません。親の大切な役割は、英語を教えることではなく、「子どもが学び続けられる環境を整えること」。そう考えると、少し肩の力を抜いて、子どもの英語学習を見守れそうですよね。
近年は、英会話スクールや教材が充実しているだけでなく、オンライン英会話も手軽に利用できるようになりました。家庭ですべてを教えなくても、子どもの年齢やレベルに合ったサービスを選びやすくなっています。
また、英語が得意な親でも、発音や文法を細かく直しすぎると、子どもが英語を話すことに苦手意識を持ってしまうことがあります。一方で、英語が苦手でも、子どもを励ましたり、学びやすい環境を整えたりすることで、十分に支えることができます。
親が英語を話せない家庭で、英語学習を続けられた体験談
オンライン英会話サービスのクラウティが実施したアンケートでは、契約者(保護者)の英語レベルについての質問で、「学校で習って以来、触れていない」と回答した人が半数以上を占めました。このように、親自身は英語が得意ではなくても、オンライン英会話を活用しながら子どもの英語学習をサポートしている家庭は少なくありません。
家庭だけで教えようとするのではなく、英会話スクールやオンライン英会話など、プロの力を借りることもひとつの方法です。親は家庭で見守りや声かけを担当し、英語を教える役割はプロに任せることで、親子ともに無理なく学習を続けやすくなるでしょう。
ここでは実際に、親が英語を話せなくても子どもの英語力を伸ばした家庭の体験談を見ていきましょう。
「英語を好きになってほしいから、楽しく学んでもらっています」
英語教育に苦手意識があったという薄井さん。お子さんは「アルファベットが書けないレベル」から学習をスタート。「子どもには楽しく学んで、英語を好きになってほしい」という思いから、オンライン英会話を始めたそうです。
「お絵描きやゲームなどのアクティビティが子どものお気に入り。利用を始めて数か月で発音がかなり良くなり、英語のアニメを観ていて、知っている単語が出てくると教えてくれるようになりました。小学1年生で『英語を楽しむ』ところまで成長してくれたので、今後は単語を重点的に学んで、ゆくゆくは英検にも挑戦できたらと考えています」
「英会話未経験から3か月で『今日、英語やる?』と自分から言うように」
年中の娘さんは英会話未経験で、K.Gさんさんも英語が苦手でした。小学校で始まる英語や、他の習い事との両立を考え、オンライン英会話を始めたそうです。
「平日、夕食やお風呂が終わってから寝る前に、25分のレッスンを週4日受けています。娘にはすでにお気に入りの先生もいて、その先生が明るくて元気なので、子どももノリノリで受講できているようです。最初は先生の英語に戸惑い、画面を見なかったり話さなかったりしていましたが、3か月後には『今日、英語やるー?』と自分からレッスンを楽しみにするようになり、成長を実感しています。親自身も隣でレッスンを聞きながら、勉強させてもらっています」
「親子で一緒に英会話を始めたら、子どもたちの成長の早さに驚き!」
「英語を話す機会がない」という悩みから、親子でオンライン英会話を利用し始めたM・Mさん一家。お母さんの英語力は「高校卒業程度」、子どもたちは英会話が初めてという状態からスタート。
「子どもたちは1週間に2回ほど10分レッスンを受け始め、みるみるうちに挨拶や自己紹介ができるようになりました。フィリピンの先生と話すなんて、恥ずかしくて固まっちゃうかなと思ったのですが、小さいうちは英語に慣れるのが早いですね。母親の私も、最初は逃げたいくらい緊張していましたが、1年後には先生と話すことにまったく緊張しなくなりました」
おすすめの通学型スクール・オンラインサービス
親が英語を話せない場合は、「親が教えたり、毎回サポートしたりしなくても、安心して任せられるか」という視点でスクールを選ぶと、負担を最小限にしながら、子どもの学習を進めやすくなります。その際、以下の3つのポイントを確認してみましょう。
- 日本人スタッフのサポートが手厚いか?
→ 困ったときに日本語で相談できるため、親が英語を話せない場合でも安心です。 - 家庭学習のフォロー体制があるか?
→ 家庭での学習までサポートしてもらえると、親が教える負担を減らしやすくなります。 - 学校の成績に直結しそうか?
→ 学校の授業や定期テストを意識したカリキュラムなら、日々の学習にも生かしやすくなります。
ここでは、上記のポイントをふまえて、サポート体制が充実した通学型スクールとオンラインサービスを紹介します。
【通学型】イーオンキッズ

出典:イーオンキッズ
外国人講師と日本人講師の両方が在籍するイーオンキッズは、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく学べる大手英会話スクール。年齢に合わせた細かなクラス分けや教材で、子どもの成長に合わせて学ぶことができます。
日本人スタッフによる定期的な三者面談やフィードバックがあるため、子どもの学習状況を把握しやすいのも特徴です。また、定期テスト対策や英検用のクラスも用意されています。
▼イーオンキッズの基本情報
| 料金 | 週1回10,560円~ |
|---|---|
| 対象年齢 | 1歳~中学3年生 |
| レッスン時間 | 40分~50分 |
【通学型】ECCジュニア

出典:ECCジュニア
ECCジュニアは、講師のほとんどがバイリンガルの日本人講師。外国語として英語を学んだ経験があり、研修や認定試験などの厳しい基準もクリアしているため、子どもがつまずきやすいポイントを理解したうえで指導してもらえるのが特徴です。宿題の進め方や文法など、必要に応じて日本語で説明してもらえるほか、保護者とのコミュニケーションも大切にしています。
カリキュラムは、文部科学省の新学習指導要領の内容を踏まえて開発・改訂されています。学校で学ぶ内容とも重なっているため、授業の予習・復習にも活かしやすいでしょう。
▼ECCジュニアの基本情報
| 月額料金 | 週1回6,600円~ |
|---|---|
| 対象年齢 | 2歳~中学生(高校生以上向けのコースもあり) |
| レッスン時間 | 40分~90分 |
【通学型】ベネッセの英語教室 ビースタジオ

出典:ベネッセの英語教室 ビースタジオ
ベネッセの英語教室 ビースタジオは、進研ゼミなどで培ったベネッセの教育ノウハウを生かした英語教室です。週1回のレッスンだけで終わらず、教室で学んだ内容を映像で繰り返し視聴できるほか、家庭でも子どもひとりで学習を進めやすい教材が用意されています。
また、カリキュラムは文部科学省の学習指導要領を意識して作られており、学校の授業にもつながりやすい内容。学校の学習とあわせて英語力を伸ばしたい家庭にも向いています。
▼ベネッセの英語教室 ビースタジオの基本情報
| 月額料金 | 週1回7,810円~ |
|---|---|
| 対象年齢 | 0歳~高校生(大人向けのコースもあり) |
| レッスン時間 | 40分~60分 |
【オンライン】クラウティ

クラウティは、ひとり分の料金で家族最大6人までレッスンをシェアできるオンライン英会話です。親子やきょうだいで利用できるため、親も一緒に英語を学びながら子どもをサポートできます。
ゲームを通して英語を学べる「ゲームレッスン」もあり、英語が話せなくても遊び感覚で英語に親しめるため、勉強が苦手な子どもでも楽しく続けやすいでしょう。学研が監修した教材を採用しており、学校英語の予習・復習に活用しやすいのも特徴です。
▼クラウティの基本情報
| 月額料金 | スタンダード(1日のレッスン数最大2回):月額4,950円~ プレミアム(1日のレッスン数最大4回):月額8,800円~ |
|---|---|
| 対象年齢 | 幼児~(全年齢) |
| レッスン時間 | 10分 or 25分 |
【オンライン】ワールドトーク

出典:ワールドトーク
ワールドトークは、バイリンガルの日本人講師によるレッスンを受けられるオンライン英会話です。講師の9割が日本人で、分からないところは日本語でも質問できるため、英語だけでレッスンを進めることに不安がある子どもにも向いています。
学校の授業や宿題、英検対策など、学習目的に合わせたレッスンにも対応。家庭で親が英語を教えなくても、一人ひとりに合ったサポートを受けられるため、英語が苦手な親でも安心して任せやすいでしょう。
▼ワールドトークの基本情報
| 月額料金 | 月4,400円〜(回数はポイント数によって変動) |
|---|---|
| 対象年齢 | 幼児~(全年齢) |
| レッスン時間 | 25分 |
【オンライン】QQキッズ

出典:QQキッズ
QQキッズは、全員が国際資格TESOLを取得した外国人教師によるオンライン英会話です。日本人スタッフによるカウンセリングや問い合わせサポートも充実しているため、外国人講師のレッスンが初めてでも、日本語で相談しながら始められます。
レッスン録画機能があり、後からレッスン内容を見返して復習できる点も特徴。聞き逃した箇所やうまく答えられなかった箇所を振り返れるため、理解を深めながら学習内容の定着につなげやすいでしょう。
▼QQキッズの基本情報
| 月額料金 | 月4回3,280円~ |
|---|---|
| 対象年齢 | 3歳~12歳 |
| レッスン時間 | 25分 |
親が英語を話せなくてもできる自宅サポート
英語を直接教える以外の方法で、子どもの英語学習を支えることは十分可能です。子どもとともに学ぶ姿勢で関わることで、英語学習を続けやすい家庭環境をつくることも、親御さんにしかできないサポートではないでしょうか。
ここでは、今日からでも取り入れやすい方法を紹介します。
翻訳アプリやAIを上手く活用する
子どもから英語について質問されたとき、分からない場合は、無理に答えようとしなくても大丈夫。「スマホで(またはタブレットで)調べてみよう」「ChatGPTに聞いてみよう」のように、お子さんと一緒に、翻訳アプリやAIを活用するという方法もあります。
親が答えを教えるだけでなく、「分からないことを自分で調べる」という経験を積むことは、問題を解決する力を養うことにもつながります。
「教えて!」と質問して子どものアウトプットを増やす
ときには、子どもに「先生役」になってもらうのもおすすめです。「この“b”から始まる単語ってどういう意味? 教えて!」のように子どもに質問をすることで、楽しみながらアウトプットする機会が増えます。
「他人に教える」という能動的な学習(アウトプット)は、「講義を受ける」や「本や教科書を読む」といった受動的な学習(インプット)よりも内容が定着しやすいといわれています。
人に説明しようとすると、自分の頭の中で知識を再整理することになるためです。
英語を話せない親がやってはいけない行動
英語を話せないことを気にしすぎるあまり、よかれと思って取った行動が、かえって子どもの学習意欲に影響してしまうこともあります。次のような関わり方には少し注意してみましょう。
「英語は分からないから」と突き放してしまう
子どもに「親には聞けない」と感じさせてしまうことは避けたいですよね。分からないときは、「一緒に調べてみよう」という姿勢を見せるだけでも、子どもは安心して質問しやすくなります。
自信がないまま無理に教えようとする
発音や文法に自信がない場合は、焦って間違ったことを伝えてしまうより、少し手間でも調べてから対応するのが正解です。
発音に関しては、音声機能のある翻訳アプリを活用するのもおすすめです。
ほかの子どもと比べてしまう
英語を身につけるスピードも、アウトプットできるようになるタイミングも、一人ひとり異なります。
子どもの成長や、今できていることに目を向けながら、その子のペースで学習を続けていくことが大切です。
英語が話せないことに引け目を感じなくて大丈夫!
親が英語を話せないからといって、心配しすぎる必要はありません。自分だけで抱え込まずに、塾や英会話スクール、オンライン英会話など、必要に応じてプロの力も借りながら、それぞれの家庭に合った英語学習の環境を、親子で整えていきましょう。
クラウティでは、幼児・小学生・中学生・高校生以上まで、幅広い学齢に合わせたレッスンを豊富にご用意しています。今なら8日間の無料体験レッスンですべてのレッスンをお試しいただけます。
この記事を監修した専門家
大手進学塾にて約20年間、小学生〜高校生の英語指導に従事。中学受験・高校受験・大学受験まで幅広く指導し、多くの生徒の英語力向上を支援。その後教育ICT企業にて開発責任者として、オンライン英会話をはじめとした新しい英語学習サービスの開発に携わる。理論と実践、現場指導とEdTechの両面から、日本の英語教育の課題解決に取り組む。
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