英検®準1級の二次試験対策|面接の流れや各設問の回答のコツを解説します
2024年度に問題形式がリニューアルされた英検®準1級の面接試験。どのような二次試験対策をすればいいのでしょうか?
このコラムでは、英検®準1級の面接の流れや設問ごとの回答のコツを解説します。
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目次
英検®準1級の面接(二次試験)対策のポイント
英検®は、公益財団法人日本英語検定協会が主催している「実用英語技能検定」のことです。
級数は1級、準1級、2級、準2級、準2級プラス、3級、4級、5級の8つで、年に3回実施される「従来型」と、原則毎週土日に実施される「英検®S-CBT」2つの形式があります。
英検®S-CBTで受験できる級は準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級です。
この章では、英検®準1級の面接(二次試験)対策のポイントを紹介します。
従来型とS-CBTのちがい
英検®準1級は、面接官と対面で受験する英検®(従来型)と、パソコンとヘッドセットを使って受験する英検®S-CBTのどちらでも受験できます。
英検®S-CBTは、出題内容・難易度・採点基準が従来型と変わらず、取得できる級・資格や英検®CSEスコアも同等です。大きく異なるのは、スピーキング試験の受け方です。
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英検®(従来型) |
英検®S-CBT |
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|---|---|---|
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スピーキング形式 |
面接官1人との個人面接 |
ヘッドセットへの吹込み式 |
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4技能の受験 |
一次試験と二次試験を別日に実施 |
4技能を1日で実施 |
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実施機会 |
年3回 |
原則毎週土日※ |
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対策で意識したい点 |
面接官とのやり取りに慣れる |
マイクに向かって録音する形式に慣れる |
※級や地域によって毎週実施されない場合があります。
従来型とS-CBTでは受験環境は異なりますが、ナレーションや、自分の意見と理由を英語で伝えるといった基本的な対策は共通しています。
従来型を受験する場合は、相手の質問を聞いてその場で反応する練習を、S-CBTを受験する場合は、それに加えてマイクに向かって一定の声量で話し、録音形式でも落ち着いて回答する練習をしておきましょう。
また、S-CBTの場合、1日で4技能を受験することになり、スピーキング試験が最初に実施されます。公式サイトの体験版を活用して操作方法などを事前確認しておきましょう。
試験内容|英検S-CBT|公益財団法人 日本英語検定協会
英検S-CBT 体験版|英検S-CBT|公益財団法人 日本英語検定協会
試験内容
英検®準1級の二次試験では、面接形式のスピーキングテスト(約8分)が行われます。従来型の面接では面接官が1名で、日本人の場合もあります。
試験内容の詳細は、以下のとおりです。
| 測定技能 | 問題番号 | 問題形式 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| スピーキング(約8分) | ― | 自由会話(フリートーク) | 面接委員と簡単な日常会話を行う。 |
| ― | ナレーション | 4コマのイラストの展開を説明する。(2分間) | |
| No.1 | イラストについての質問 | イラストに関連した質問に答える。 | |
| No.2,3 | 受験者自身の意見をたずねる質問 | カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 | |
| No.4 | 受験者自身の意見をたずねる質問 | カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える。 |
2024年度の問題形式リニューアルの変更点
2024年度の問題形式リニューアルにより、準1級のスピーキングでは以下の変更がありました。過去問や対策問題集を購入する際は年度に注意してください。
No.4の意見を問う質問の冒頭に「話題導入文」が追加
【例文】The wealth gap between rich countries and poor countries often becomes a topic for discussion. Should rich countries do more to help poor countries develop?
※マーカー部分が話題導入文。英検®公式YouTubeチャンネルより抜粋
これまではNo.3の受験者自身に関する質問が終わった後に、すぐにNo.4の社会性のある質問に移るという流れでした。
リニューアル後は2つの質問のあいだに、話題が変わったことを示す文章が入ります。
ワンクッション置いて質問を理解できるようになったため、より回答しやすくなりました。
英検®準1級二次試験の出題傾向|どんなテーマを対策すればよい?
英検®準1級の二次試験では、「社会性の高い分野の話題」が扱われます。
英検協会が示している過去の出題例には、在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術などがあります。
特定のテーマだけを暗記すれば対応できる試験ではありません。大切なのは、さまざまな社会的な話題について、「賛成か反対か」「どんな問題があるか」「社会はどうすべきか」を自分の英語で説明できるようにしておくことです。
対策しておきたい主なテーマ
公式の「頻出ランキング」があるわけではありませんが、準1級で扱われる社会的な話題を考えると、次のような分野について自分の意見を持っておくと対策しやすくなります。
|
テーマ |
考えておきたいことの例 |
|---|---|
|
教育 |
オンライン授業、学校教育、子どもの学習、留学 |
|
仕事・働き方 |
在宅勤務、働き方改革、AIと仕事 |
|
環境 |
ごみ、プラスチック、エネルギー、自然保護 |
|
テクノロジー |
AI、SNS、インターネット、キャッシュレス |
|
健康・安全 |
喫煙、交通安全、防犯、健康的な生活 |
|
社会・地域 |
高齢化、地域活動、公共サービス、政府の役割 |
※上記は公式の出題頻度ランキングではなく、準1級対策として整理したテーマ例です。
テーマごとに「自分の意見+理由」を準備する
すべてのテーマについて難しい知識を覚える必要はありません。
たとえば「AI」であれば、
- AIは生活を便利にするか
- AIによって仕事は減るか
- 学校でAIを使うべきか
といった問いについて、
自分の立場 → 理由 → 具体例
の順で30秒程度話す練習をしておきましょう。
たとえば、
I think students should be allowed to use AI at school.
It can help them find information quickly and understand difficult subjects.
However, they should learn how to use it properly.
のように、難しい英語ではなくても、「自分はどう考えるか」と「なぜそう考えるか」を伝えられることが重要です。
No.1~No.4では質問の範囲が少しずつ広がる
準1級では、4コマのナレーションのあとに4つの質問があります。
- No.1:イラストに関連した質問
- No.2・No.3:カードのトピックに関連した質問
- No.4:カードのトピックにやや関連した、より社会性のある質問と進みます。
つまり後半になるほど、カードに書かれている情報だけではなく、社会的なテーマについて自分で考えて答える力が必要になります。
そのため二次試験対策では、予想問題を丸暗記するよりも、教育・環境・テクノロジーなど幅広いテーマについて、
What do I think? → Why? → Can I give an example?
と考える習慣をつけることが効果的です。
合格基準と評価されるポイント
英検®準1級の二次試験は、英検®CSEスコア512点以上(750点満点)で合格となります。二次試験はスピーキング技能のみで合否が判定されます。
なお、英検®のCSEスコアは統計的な手法で算出されるため、「素点で〇点取れば必ず合格」と正確に換算することはできません。 そのため、各設問の配点を気にしすぎるより、すべての問題で安定して答えることを目指しましょう。
準1級の二次試験では、主に次のような観点から総合的に評価されます。
- 4コマの展開を筋道立ててナレーションできているか
- 質問に合った内容を答えられているか
- 発音が相手に伝わるか
- 適切な語彙・文法・語法を使えているか
- 必要な情報量を含めて答えられているか
- 積極的にコミュニケーションを図ろうとしているか
最後の項目は、一般に「アティチュード」と呼ばれる評価観点です。
準1級では、難しい単語をたくさん使うことよりも、ナレーションでは4コマの流れを分かりやすく伝え、Q&Aでは自分の立場と理由を筋道立てて説明することが重要です。
また、アティチュードは笑顔や姿勢だけを評価するものではありません。答えに迷った場合でも長く黙り込まず、自分が使える英語で伝えようとする姿勢を意識しましょう。
ちなみに、受験者に渡される成績表(結果通知)からわかる素点は以下のとおりです。
・ナレーション:15点
・No.1~4:5点
・態度(アティチュード):3点
合計:38点
合否は各問題の素点を統計処理をした後に算出されるCSEスコアで決まります。
英検®S-CBTでも、出題内容・難易度・採点基準は従来型と同じです。対面の面接ではありませんが、聞き取りやすい声量で、質問に対して十分な内容を最後まで話すことを意識する点は共通しています。
英検®準1級の面接の流れ
従来型の英検®準1級の面接の流れは、以下のようになっています。
- 面接室に入り、挨拶をしてから面接カードを手渡す
- 氏名と受験級の確認後、2~3往復の自由会話をする
- 問題カードを受け取り、黙読しながら考慮する(約1分)
- カードの4コマのイラストについてナレーション(約2分)
- イラストについての質問(No.1)
- 受験者自身の意見をたずねる質問(No.2~4)
- 問題カードを返却して退室する
基本的な流れは2級までと変わりませんが、音読パートがナレーションに替わるという違いがあります。また、冒頭に自由会話(フリートーク)が加わります。
自由会話と聞くと「何を聞かれるかわからない」と緊張するかもしれませんが、これから解説する回答のコツと対策を知っていれば対応できますので、ご安心ください。
なお、入室の段階からアティチュードの評価は始まっています。きびきびとした動作と相手に聞きやすい声を心掛けましょう。
【英検®準1級】各設問の回答のコツと対策
この章では、準1級の設問ごとの面接対策と回答のコツについて解説します。
※本章の英文は日本英語検定協会「英検バーチャル二次試験|準1級」「準1級の過去問・試験内容 二次試験サンプル問題」より抜粋
自由会話のコツ・対策
氏名と受験級の確認後の自由会話では、2~3往復程度の雑談をします。自由会話は、緊張をほぐすためのウォームアップであり、会話自体の内容は直接採点されません。
S-CBTも自由会話から始まります。適切な声の大きさやマイクの感度などを確かめるためにも前向きに取り組みましょう。
学生や社会人など、自分の身分を伝えたうえでどんな勉強や仕事をしているのかを伝えるのが安全です。
面接官:Could you tell me a little bit about yourself?
受験者:Yes, I’m a university student. I’m studying travel and tourism.
面接官:Sounds great. Do you ever go abroad during your spring vacation?
受験者:Yes, I like to travel with my friends. We’re going to England this spring.
2回目の質問でどう話題を掘り下げてくるかは面接官しだいですが、上記の「I like to~」のように、自分が何を好むのか、普段何をしているのかという話に引きつけて答えるのが自然です。
ナレーションのコツ・対策
ナレーションは、受験者に渡される成績表(結果通知)上では15点満点と確認でき、二次試験のなかでも重要なパートです。
ただし、合否は最終的に英検®CSEスコアで判定されるため、ナレーションだけでなく、その後の質問への応答も含めてバランスよく対策しましょう。
ナレーションでは、問題カードのイラストをストーリー仕立ての英文にして2分間で述べなくてはなりません。以下の5つのコツを意識しましょう。
- つなぎ言葉を使う
- 現在形ではなく過去形で述べる
- 「S+V+場所」を意識して説明する
- 表情からわかる感情や心理を副詞で表現する
- イラストの吹き出しは間接話法に置き換える
つなぎ言葉とは、前後の文の論理や時間の推移を示す言葉です。「However / Also / One day / Six months later」などがあり、時間経過についてはイラスト内に提示されています。
つなぎ言葉を文頭に置けばナレーションにまとまりが出るので、積極的に使いましょう。
イラストは過去形で「誰が・どこで・何をしたか」がわかるように説明するのがコツです。その際に主語を「the man / woman」などで済ますのではなく、「her husband / his wife」など、関係性がわかる単語に置き換えましょう。
人物の表情などを「happily / excitedly / accidentally / suspiciously」といった副詞を使って表現することでより具体的に伝えられます。
“I should go!”などの吹き出しは「He said that he should go.」といった間接話法に置き換えましょう。
ナレーション対策としては、まずはイラストを見て「誰が何をしているか」を一文ずつ英語にする訓練をしてください。それができたら、英文をつなぎ言葉でつなぐ練習をしましょう。
上記の作業を繰りかえして、ナレーションの前の考慮時間内に完了できるレベルに持っていきます。描写を2分間に収めるのも大切なので、慣れてきたら必ず時間を測って対策しましょう。
イラストを使った設問のコツ・対策
No.1の設問では、特定のコマの人物を見て、あなたがその人物ならどう思うのか、どうすべきなのかが問われます。以下を意識して回答しましょう。
- 「I’d be thinking~」を利用する
- 「何が問題になっているか」を意識して答える
- 提案や解決策を述べるために「should」を使う
質問は基本的に「What would you be thinking?」という文章なので、回答時にはまず「I’d be thinking~」を使いましょう。
その上で、イラストの人物が置かれている状況を描写し、何が問題になっているのかを述べます。最後は「should」を使って、どうすべきだったのかを提示するというのが定番の流れです。
【設問例】Please look at the fourth picture. If you were the woman, what would you be thinking?
【解答例】 I’d be thinking, “Our campaign hasn’t solved the problem. It might be better to ban smoking in all public places. Maybe I should speak to the campaign organizers again.”
対策としては、イラストを読んだときに3コマ目か4コマ目の人物に着目して、面接官からの質問を想定して答えるというイメージトレーニングをしましょう。
そのとき、「なぜ困っていて、どうすべきか」という因果関係に着目してイラストを読み解く訓練をしてください。慣れてくると、考慮時間にイラストを見た段階で質問を予想できるようになります。
問題カードを使った設問のコツ・対策
問題カードを使った設問では、あなた自身の意見を述べることを求められます。意見を問われるわけですから、基本的には「Should~?」や「Do you think ~?」という文章になります。
回答のコツは、自分の体験(「from my experience…」)だけを根拠にせずに、客観的・一般的にどうなのかというのを理由に挙げて述べることです。
以下のような表現を使って回答するのがオススメです。
- It is said that~
- Generally speaking~
- Many people may think that~
回答の最初に「Yes, I think so.」「No, I don’t think so.」など立場を明確にし、上記の表現を使って客観的な理由につなげていくという流れを反復練習しましょう。
具体例を以下に挙げておきます。
【設問例1】Should more be done to warn children about the dangers of smoking?
【解答例1】 I think so. Many people start smoking when they are young because their friends keep encouraging them to try it. But it’s important to tell them that smoking can cause cancer.
【設問例2】Do you think that the crime rate in Japan will increase in the future?
【解答例2】No. People are well aware of the dangers of crime, and they are involved in efforts such as volunteer patrols to prevent it. These measures should help keep the crime rate down.
社会性のある設問のコツ・対策
最後の設問では、より社会性のある話題について客観的な視点から意見を求められます。そのため、日頃からできるだけ時事問題やニュースに英語で触れておくことが一番の対策になります。
英検®対策を進めるなかで取り入れやすいのが、筆記試験対策の長文読解で読んだ文章をトピックごとにまとめておくことです。各トピックに頻出する英語表現や一般論をノートに書き留めておくと、二次試験対策に応用できます。
回答のコツは前の項目の問題カードのときと同じなので、ボキャブラリーや論理展開を身につけましょう。以下の例を参考にしてください。
【設問例】Today, people often discuss government policy. Do you think that public opinion can influence decisions made by the government?
【解答例】 Yes. The government needs the support of the public to get re-elected, so if enough people protest against something, the government has no choice but to listen.
【英検®準1級】効率的な面接対策5選
この章では、英検®準1級の効率的な面接対策を5つ紹介します。
オンラインの英検®対策レッスンを受ける
オンラインの英検®対策レッスンを受ければ、本番に近い面接対策ができます。パソコンやタブレットを用いて自宅から受講が可能なので、気軽に対策できるのもポイントです。
オンラインの英検®対策レッスンを受けるメリット
- 移動の手間が省けるため、継続しやすい
- 本番を模した面接練習を受けられる
- 専門の英語話者が正しい発音を教えてくれる
- 英会話に慣れることでアティチュード対策ができる
英検®の面接対策にお悩みの方は、体験レッスンを受けるだけでも効果を実感できますので、ぜひ一度お試しください。
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習熟度に合わせて様々なレベルのレッスンが揃っているため、英検®に限らず長期的に利用できます。
クラウティについて詳しく知る使える表現やフレーズを習得する
英検®準1級では、各パートごとに使える表現やフレーズをたくさん覚えておくことが有効な対策になります。具体的には、以下のような表現が応用しやすいです。
英検®準1級の面接で使える表現やフレーズ
- I’d think that ~
- It is necessary to ~
- It is hard / easy to~
- It is said that ~
- Many people ~
これらのフレーズを使って文章を組み立てることに慣れておくと、準1級の面接がグッと楽になります。
また、2級などに引き続いて「Let me see / Pardon?」といった考え中の沈黙の間を埋めるフレーズも忘れないでおきましょう。
シャドーイングはやったほうがいいの?
結論からいうと、シャドーイングは準1級の二次試験対策として取り入れる価値はありますが、最優先の練習ではありません。
2025年に44件の研究をまとめたシステマティックレビューでは、シャドーイングによって、英語の聞き取りやすさ、流暢さ、リズムやイントネーションなどが改善する可能性が示されています。
一方、自由に内容を考えて話す自発的なスピーキングを扱った研究は少なく、その場で意見を考えたり英文を組み立てたりする力への効果は十分に確認されていません。
参考:Full article: A Systematic Review of Research on the use of Shadowing for Second Language Pronunciation Teaching
また、Foote & McDonough(2017)の研究では、8週間のシャドーイング後に、即興スピーキングで理解しやすさや流暢さの改善が見られました。ただし、小規模研究のため、スピーキング力全般への効果を一般化することはできません。
準1級の二次試験では、4コマを整理して2分間で説明する力や、質問を聞いて自分の立場と理由を述べる力が重要です。
そのため、二次試験対策ではナレーションや意見問題を実際に声に出して答える練習を優先し、シャドーイングは発音・リズム・流暢さを補う練習として取り入れるのがおすすめです。
自分の声を録音してチェックする
面接の流れに慣れてきたら、一度、自分の声を録音してチェックしてみましょう。
「思ったよりハキハキしゃべれていなかった」「この発音があいまいだ」など、これまで気付けなかった課題を発見するいい機会になります。
この勉強は、特にアティチュードに問題があると思われる人に有効です。
学校や英会話の先生に録音した音声を聞いてもらい、アドバイスをもらうことで、さらなる改善が期待できます。
時事問題やビジネス英語を勉強する
英検®準1級では、社会性のある時事問題について考えを述べる必要があります。
普段からニュースやYouTubeで時事問題に関する背景知識を集めながら、自分なりに意見を練る練習をしましょう。そのトピックにまつわる英単語もあわせて覚えておくことが大切です。
また、頻出トピックの項目で述べたように、準1級ではビジネスの話題が出ることが多いです。
そのため、いわゆるビジネス英語を学ぶことも効果があります。ビジネスでよく使う言葉をまとめた英単語帳なども出版されているため、時間があれば目を通しておきましょう。
英検®準1級の面接対策でよくある質問
Q1. 英検®2級とは別の対策が必要ですか?
はい。2級までのスピーキング練習は役立ちますが、準1級では追加の対策が必要です。
2級では、約60語の英文の音読、パッセージへの質問、3コマのイラスト説明、自分の意見を述べる問題が出題されます。
一方、準1級では音読問題がなくなり、4コマのイラストを2分間で説明するナレーションと、社会性の高いテーマについて自分の意見を述べる質問が中心になります。
そのため、準1級では特に次の2つを重点的に練習しましょう。
- 4コマの流れを整理し、時間内にまとまった英語で説明する
- 社会的なテーマについて「意見+理由+補足」の形で答える
2級で身につけた「質問を聞いてすぐに答える」「簡単な英語でも理由まで伝える」といった力は、そのまま準1級でも活かせます。
ただし、準1級では回答に求められる内容や情報量が増えるため、短く正しく答えるだけでなく、相手に十分伝わるところまで説明する練習へステップアップすることが重要です。
Q2. 過去問などのサンプルはありますか?
現時点で過去問は公開されていません。ただし、英検®公式サイトのページからサンプル問題を無料ダウンロードすることは可能です。
また、面接の流れをアニメーションで追体験できる「英検®バーチャル二次試験」もオススメです。
Q3. 高校生でも準1級の二次試験に合格できますか?
はい。高校生でも合格を目指せます。ただし、準1級の二次試験では、社会的な話題について自分の考えを説明するための語彙力が重要になります。
高校生の場合、文法は理解できていても、環境、教育、働き方、テクノロジーなどについて話そうとすると、必要な単語がすぐに出てこないことがあります。
たとえば、「環境に悪い」「費用がかかる」「人手不足を解消する」といった内容を、知っている英語で言い換えられる力が必要です。
そのため、単語帳の意味を覚えるだけでなく、面接で使える形で語彙を増やすことを意識しましょう。
・単語だけでなく、よく使う語句のまとまりで覚える
・社会的なテーマごとに使える語彙を整理する
・覚えた語彙を使って、自分の意見を声に出す
・難しい単語が出てこないときは、知っている英語で言い換える
たとえば、 reduce を覚えるなら、reduce waste、reduce costs、reduce the number of cars のように、実際に意見問題で使える組み合わせで覚えると効果的です。
高校生だから不利なのではなく、準1級レベルの語彙を「知っている」状態から「話すときに使える」状態へ変えられるかがポイントになります。
Q4. 面接で役立つ裏ワザがあれば教えてください。
面接で実行すると確実に役立つという裏ワザのようなものはありませんが、複数のサンプル問題に目を通すことでパターンを見つけることはできます。
たとえば、ナレーションで使われる4コマのイラストは以下の展開になっていることが多いです。
問題発生→対策→(ひとまずの)解決→別の問題発生
上記のパターンに沿って文章を組み立てる訓練を積むだけで、ナレーションの得点力アップが期待できます。こうした的を絞った対策は、もしかすると裏ワザと呼べるかもしれません。
Q5. S-CBTでのアティチュードは何に気をつければよいですか?
S-CBTでは面接官と対面しませんが、従来型と同じ採点基準で評価されます。そのため、相手の目を見る、うなずくといった対面特有の動作よりも、聞き取りやすい声量ではっきり話すこと、長く黙り込まず、自分の考えを最後まで伝えようとすることを意識しましょう。
また、S-CBTはマイクに音声を吹き込む形式です。本番前に録音練習を行い、「声が小さくないか」「不自然な間が長くないか」「一定のペースで話せているか」を確認しておくと安心です。
Q6. 二次試験に不合格だった場合、S-CBTで再受験できますか?
はい。英検®(従来型)で一次試験に合格し、二次試験に不合格だった場合は、有効な一次試験免除資格を使って、英検®S-CBTでスピーキングのみを受験することができます。
そのため、次回の従来型二次試験を待たずに再受験できる場合があります。ただし、一次試験免除を利用できる期間や、準1級のS-CBT実施日には条件があるため、申込前に英検®公式サイトで最新情報を確認しましょう。
一次試験免除について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
まとめ:英検®準1級二次試験は「主張と根拠を筋道立てて伝える力」がカギ
2級では、パッセージやイラストをもとに質問へ答え、自分の意見と理由を伝える力が中心でしたが、準1級では、4コマから自分でストーリーを組み立てて2分間話し、社会性の高いテーマについて主張と根拠をその場で伝える力が求められます。
そのため、単語や表現を覚えるだけでなく、相手の質問を聞く→内容を考える→その場で英文を組み立てて話すという練習が重要です。
実際、ビデオ会議を使った第二言語学習を分析した研究では、オンラインでの双方向コミュニケーションが、リスニング・スピーキングの発達にプラスの効果をもつ可能性が示されています。
参考:The Effect of Videoconferencing on Second-Language Learning: A Meta-Analysis – PMC
こうしたリアルタイムで質問を聞き、自分の英語で返す練習を増やす方法のひとつがオンライン英会話です。さらに、1人分の料金で家族全員が利用できるため、一緒に楽しみながら英語を学ぶことも可能です。
クラウティでは、通常の英会話に加えて、英検®準1級の二次試験を想定した模擬練習ができるカリキュラムを用意しています。
ナレーションや意見問題を、実際に講師を相手に繰り返し練習できるため、「一人では面接練習がしにくい」「その場で英語を組み立てて話す経験を増やしたい」という方は活用してみてください。
無料体験レッスンも実施しているので、まずは実際のレッスンで、自分が質問を聞いてその場で答えられるかを試してみるのもよいでしょう。
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無料体験レッスンを試してみる※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
この記事を監修した専門家
大手進学塾にて約20年間、小学生〜高校生の英語指導に従事。中学受験・高校受験・大学受験まで幅広く指導し、多くの生徒の英語力向上を支援。その後教育ICT企業にて開発責任者として、オンライン英会話をはじめとした新しい英語学習サービスの開発に携わる。理論と実践、現場指導とEdTechの両面から、日本の英語教育の課題解決に取り組む。
英検®準1級の二次試験は、約8分間の個人面接です。大きく分けると、
① 簡単な自由会話
② 4コマのイラストを2分間で説明するナレーション
③ イラストや社会的なテーマについて自分の意見を述べる質問
で構成されています。
2級との大きな違いは、英文を音読する問題がなくなり、代わりに4コマのストーリーを自分の英語で説明するナレーションが加わることです。
また、質問も身近な話題だけでなく、教育、環境、働き方、社会問題などについて、自分の立場と理由を説明することが求められます。
そのため、2級までのように「質問に短く正しく答える」だけではなく、自分で内容を組み立てて話す力がより重要になります。
対策では、難しい表現を増やすことよりも、まず「ナレーションを時間内にまとめる」「意見→理由の順で答える」「わからなくても会話を止めず、自分の言葉で伝える」という3点を意識しましょう。
本記事では、試験の流れから各設問の答え方、使いやすい表現、直前期の対策まで順番に解説します。