英検®準2級プラス一次試験の勉強法|準2級・2級との違い、試験内容、対策を解説
2025年度から「英検®準2級プラス」という新しい級が新設されました。しかし、まだ新しい級ということもあり、「どのように対策すればいいかわからない」「準2級には合格したけれど、準2級プラスと2級のどちらを受験すべき?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、英検®準2級プラスの最短合格に向けて、最適な勉強法やおすすめの参考書を解説します。
最新の試験内容や、合格に向けたロードマップ(手順)も紹介しますので、英検®準2級プラスを受験予定の方はぜひ参考にしてください。
目次
英検®準2級プラスとは?
英検®準2級プラスは、準2級と2級の間に位置する級として、2025年度に新設されました。
準2級から2級へのステップアップを目的とした級で、身近な社会的な話題について、概要や要点を理解したり、自分の考えを詳しく伝えたりする英語力が求められます。
英検®準2級プラスが新設された背景
英検®準2級プラスが新設された背景には、準2級と2級の間に大きなレベル差があることが挙げられます。
日本英語検定協会の受験者データによると、5級から準2級まではひとつ上の級に合格するまでの期間がおおむね1年であるのに対し、準2級合格から2級合格まで、他の級間より長い期間を要する傾向が確認されています。
そこで、準2級合格後の新たな目標を設け、2級取得に向けて段階的に英語力を伸ばせるよう、準2級プラスが新設されました。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラス特設サイト」
英検®準2級プラスのレベル
英検®準2級プラスのレベルは「高校上級程度」です。準2級の「高校中級程度」と2級の「高校卒業程度」の間に位置しています
| 級 |
推奨目安 |
求められる英語力 |
|---|---|---|
| 準2級 | 高校中級程度 |
日常的な話題について、概要を捉えたり、自分の考えを基本的な語句で伝えたりできる |
| 準2級プラス | 高校上級程度 |
身近な社会的な話題について、概要・要点・詳細を理解し、多様な語句を使って自分の考えを詳しく伝えられる |
| 2級 | 高校卒業程度 |
社会生活に必要な英語を理解し、使用できる |
準2級プラスでは、準2級よりも抽象度の高い話題が扱われる一方、語彙や文構造などは2級より取り組みやすく設定されています。準2級から2級への橋渡しとなるレベルといえるでしょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容」
【最新版】英検®準2級プラスの試験内容
英検®とは、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する「実用英語技能検定」のことです。英語力を測る検定として、小学生から社会人まで幅広い年代の方が受験しています。
現在は1級、準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級、4級、5級の8つの級があり、年3回実施される「従来型」と、原則毎週土日に実施される「英検®S-CBT」2つの形式があります。
英検®S-CBTで受験できる級は準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級です。
準2級プラスは、準2級と2級の間に位置する級です。準2級までに身につけた英語力を土台に、身近な社会的な話題について、概要や要点を捉えたり、自分の考えを詳しく伝えたりする力が求められます。
試験内容
英検®準2級プラスの試験内容には、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接形式のスピーキング)があります。
参考:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容」
一次試験では、リーディング・ライティング・リスニングの3技能が測定されます。試験時間は、リーディング・ライティングが85分、リスニングが約25分です。
試験内容は以下のとおりです。
|
測定技能 |
形式・課題 |
形式・課題詳細 |
問題数 |
問題文の種類 |
解答形式 |
|---|---|---|---|---|---|
|
リーディング |
短文の語句空所補充 |
文脈に合う語句を選ぶ |
17 |
短文・会話文 |
4肢選択 |
|
リーディング |
長文の語句空所補充 |
長文の空所に合う語句を選ぶ |
6 |
説明文 |
4肢選択 |
|
リーディング |
長文の内容一致選択 |
長文の内容についての質問に答える |
8 |
Eメール・説明文 |
4肢選択 |
|
ライティング |
英文要約 |
英文の内容を要約する |
1 |
説明文など |
記述式 |
|
ライティング |
英作文 |
質問について自分の意見を書く |
1 |
質問文など |
記述式 |
|
リスニング |
会話の内容一致選択 |
会話の内容についての質問に答える |
15 |
会話文 |
4肢選択 |
|
リスニング |
文の内容一致選択 |
パッセージの内容についての質問に答える |
15 |
物語文・説明文 |
4肢選択 |
リスニングの音声は1回のみ放送されます。
また、一次試験では以下のような場面や話題が扱われます。
|
主な内容 |
|
|---|---|
|
場面・状況 |
家庭、学校、職場、地域、電話、アナウンスなど |
|
話題 |
学校、仕事、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、海外の文化、歴史、教育、科学、自然・環境、テクノロジー、人物紹介など |
準2級プラスでは、日常生活に身近な内容だけでなく、教育や科学、環境、テクノロジーなどの社会的な話題も扱われます。過去問を使って、さまざまなテーマの英文に触れておきましょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容」
二次試験(スピーキング)
一次試験に合格すると、二次試験のスピーキングテストを受験します。二次試験は面接委員1人との個人面接で、試験時間は約7分です。
試験内容は以下のとおりです。
一次試験に合格すると、二次試験のスピーキングテストを受験します。二次試験は面接委員1人との個人面接で、試験時間は約7分です。
試験内容は以下のとおりです。
|
測定技能 |
形式・課題 |
形式・課題詳細 |
問題数 |
|---|---|---|---|
|
スピーキング |
音読 |
55語程度のパッセージを読む |
1 |
|
スピーキング |
パッセージについての質問 |
音読したパッセージの内容について答える |
1 |
|
スピーキング |
イラストについての質問 |
3コマのイラストの展開を説明する |
1 |
|
スピーキング |
受験者自身の意見など |
カードのトピックに関連する事柄について自分の意見を述べる |
1 |
|
スピーキング |
受験者自身の意見など |
日常生活の一般的な事柄について自分の意見を述べる |
1 |
二次試験では、回答の内容だけでなく、発音・語彙・文法・語法・情報量や、積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度なども評価されます。
準2級プラスの二次試験は、問題形式が2級と同じです。特に、3コマのイラストの展開を説明する問題や、自分の意見を述べる問題が出題されるため、事前に形式に慣れておくことが重要です。
本番で戸惑わないように、問題の流れや答え方を確認したうえで、実際の面接形式で繰り返し練習しておきましょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容」
英検®準2級プラスの受験方式|従来型とS-CBTの違い
英検®準2級プラスは、従来型の英検®と英検S-CBTのどちらでも受験できます。 S-CBTでも、従来型と同じ級・資格・英検CSEスコアを取得できます。
大きな違いは、4技能を受験する日程とスピーキングの受験方法です。
| 項目 | 従来型 | S-CBT |
|---|---|---|
| 受験日 | 一次試験と二次試験を別日に受験 | 4技能を1日で受験 |
| リーディング・ライティング | 85分 | 85分 |
| リスニング | 約25分 | 25分 |
| スピーキング | 面接委員との個人面接・約7分 | ヘッドセットとマイクを使う吹込み式・15分 |
| ライティングの解答 | 解答用紙に記述 | 筆記型・タイピング型から申込時に選択 |
| 試験会場 | 本会場・準会場 | テストセンター |
従来型では、一次試験でリーディング・ライティング・リスニングを受験し、合格すると別日に約7分の二次試験(面接)を受けます。
一方、S-CBTではスピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4技能を1日で受験します。
準2級プラスの試験時間は、スピーキング15分、リスニング25分、リーディング・ライティング85分の計125分が目安です。
S-CBTのスピーキングは、面接委員との対面ではなく、ヘッドセットで質問を聞き、マイクに回答を吹き込む形式です。また、ライティングは手書きの「筆記型」と、キーボードで入力する「タイピング型」から選択できます。
出典:試験内容|英検S-CBT|公益財団法人 日本英語検定協会
従来型とS-CBTはどちらを選べばよい?
測定される英語力は同じなので、自分が受験しやすい方式を選んで問題ありません。
面接委員とのやり取りでスピーキングを受験したい場合は従来型、4技能を1日で受験したい場合や、受験日の選択肢を増やしたい場合はS-CBTが選択肢になります。
ただし、S-CBTではPC画面で問題を読み、マウスやヘッドセットを使用します。受験する場合は英語の勉強だけでなく、公式の体験版などを使って操作や録音形式にも慣れておくとよいでしょう。
準2級プラスのS-CBTは実施日が限られる場合があるため、最新の日程は英検®公式サイトで確認してください。
英検S-CBT 体験版|英検S-CBT|公益財団法人 日本英語検定協会
試験日程|従来型とS-CBT
従来型は年3回実施され、一次試験と二次試験を別日に受験します。一方、S-CBTは全国のテストセンターで原則毎週土日に実施され、一部のエリアでは平日にも受験できます。
従来型|2026年度の試験日程
個人で本会場に申し込む場合の2026年度の日程は、以下のとおりです。
| 受付期間 | 一次試験 | 二次試験 | |
| 第1回 | 2026年3月23日~5月7日 | 5月31日 | A日程:7月5日/B日程:7月12日 |
| 第2回 | 2026年6月30日~9月7日 | 10月4日 | A日程:11月8日/B日程:11月15日 |
| 第3回 | 2026年10月30日~12月14日 | 2027年1月24日 | A日程:2月28日/B日程:3月7日 |
二次試験のA日程・B日程は、年齢や申込条件などによって英検協会が指定します。学校や塾などの準会場で一次試験を受験する場合は、本会場とは試験日が異なるため、所属団体の英検担当者に確認してください。
S-CBT|受験日を会場・月から選択
英検®S-CBTでは、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4技能を1日で受験します。
従来型のように「第1回はこの1日」と決まっているわけではなく、実施されている日程のなかから希望する会場・日時を選んで申し込みます。
| 項目 | S-CBT |
|---|---|
| 実施時期 | 原則、毎週土日。一部エリアでは平日も実施 |
| 受験日 | 公開されている日程から選択 |
| 会場 | 全国のテストセンター |
| 試験 | 4技能を1日で受験 |
| 申込 | 実施月ごとに受付。先着順 |
ただし、準2級プラスを実施する日程や会場は地域・月によって異なります。 希望する地域で受験できる日を、英検S-CBT公式サイトの「試験日程・申込締切」や「試験会場検索」で確認してから申し込みましょう。
従来型は年3回の試験日に合わせて学習計画を立てる必要がありますが、S-CBTは受験日の選択肢が多いため、学校行事や入試の出願期限などに合わせて受験時期を調整しやすいという違いがあります。
従来型に慣れている場合、はじめは操作方法などで戸惑うかもしれませんが先を見据えて戦略的にS-CBTに慣れておくことも選択肢に入れておきましょう。
※受付期間はインターネット申し込みの場合です。コンビニ支払い・郵便局ATM(Pay-easy)支払いの場合、書店申し込みの場合は締切日が異なります。詳細は英検®公式サイトをご確認ください。
※準会場での団体受験の場合は受付期間が異なります。試験日も複数選択できます。
※A日程かB日程かは受験者が20歳以上かどうかで決まります。詳細は英検®公式サイトをご覧ください。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 試験日程」
合格点(合格基準スコア)
英検®では、合否判定に英検CSEスコアが用いられています。準2級プラスの合格基準スコアは、一次試験が1,402、二次試験が427です。
準2級・2級と比較すると、以下のようになります。
|
級 |
一次試験 |
二次試験 |
合計 |
|---|---|---|---|
|
準2級 |
1,322 |
406 |
1,728 |
|
準2級プラス |
1,402 |
427 |
1,829 |
|
2級 |
1,520 |
460 |
1,980 |
準2級プラスの合格基準スコアは、準2級と2級の間に設定されています。
一次・二次試験を合わせると2,500点満点で、合格基準スコアの1,829点は満点の約73%にあたります。ただし、英検CSEスコアは正答数から単純に算出されるものではないため、「問題の73%に正解すれば合格できる」という意味ではありません。あくまで合格基準の位置を把握する目安として参考にしましょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラス 合格基準スコアについて」
勉強時間の目安
英検®準2級プラスの合格に必要な勉強時間は、準2級までの内容がどのくらい定着しているか、英会話の経験があるかによって大きく変わります。
準2級プラスは新設された級のため、現時点では一般的な勉強時間の目安について十分なデータがありません。そのため、2級の勉強時間に近い100〜150時間程度をひとつの目安として考えてみるとよいでしょう。
ただし、準2級に余裕を持って合格した人と、苦手分野を多く残したまま合格した人では、必要な勉強時間も異なります。まずは過去問を解いて現在の実力を確認し、自分に必要な学習時間を考えることが大切です。
過去問
英検®準2級プラスの過去問は、英検®公式サイトから無料でダウンロードできます。
2026年8月現在、2026年度第1回、2025年度第3回、2025年度第2回の合計3回分の過去問が公開されています。
準2級プラスは2025年度に新設された級のため、準2級や2級と比べると、まだ過去問の蓄積が多くありません。そのため、現在公開されている3回分は、問題形式や難易度を把握するうえで貴重な教材です。
まずは1回分を本番と同じ時間で解き、現在の実力や苦手分野を確認しましょう。残りの過去問も繰り返し活用し、問題形式や時間配分に慣れておくことをおすすめします。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの過去問・試験内容」
英検®準2級プラスを受験するメリット
この章では、英検®準2級プラスを受験するメリットを解説します。
- 準2級から2級へのステップアップにつながる
- 日常的な話題」から「身近な社会的な話題」へ学習を広げられる
- 高校・大学入試で活用できる
準2級から2級へのステップアップにつながる
準2級プラスは、準2級と2級の間をつなぐ級として新設されました。
英検®では、準2級から2級に合格するまでに約2年かかる傾向があり、ほかの級と比べても合格までに時間がかかることが課題とされていました。
準2級プラスを目標にすることで、準2級からいきなり2級を目指すよりも、段階的に英語力を伸ばせます。将来的に2級取得を目指している方にとっても、次の目標を設定しやすくなるでしょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラス特設サイト」
「日常的な話題」から「身近な社会的な話題」へ学習を広げられる
準2級との大きな違いのひとつが、扱う話題です。
準2級では「日常的な話題」が中心ですが、準2級プラスでは、学校生活だけでなく、教育・環境・テクノロジーなどの身近な社会的な話題についても英語で理解し、考える力が求められます。
英検協会のCan-doタスク例でも、新聞記事やニュース、ブログ、報告文を読んで要点を捉えたり、身近な社会的テーマについて理由や根拠とともに自分の考えを伝えたりする活動が示されています。
つまり準2級プラスは、「自分の日常について英語で話す」段階から、「身近な社会について英語で理解し、考える」段階へ進むきっかけになります。
高校・大学入試で活用できる
準2級プラスは新設されたばかりの級ですが、すでに高校・大学入試で英語資格として利用できる学校があります。
英検®を入試で活用する主なメリットには、以下のようなものがあります。
- 推薦入試などの出願資格や出願優遇を得られる
- 英語の試験で加点や見なし得点として利用できる
- 学校によっては特待生の判定などに利用できる
なかには、準2級と2級の間の級として準2級プラスを得点換算する大学もあります。
準2級プラスは2025年度に新設された級のため、今後さらに活用できる学校が増える可能性もあります。利用方法や評価基準は学校によって異なるため、入試での活用を考えている場合は、志望校の最新の募集要項を確認しましょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検・TEAP・IELTS 活用校検索」
【英検®準2級プラス】一次試験の単元別の勉強法
英検®準2級プラスでは、準2級までの単語・文法を土台に、身近な社会的な話題について、概要・要点・詳細を理解し、自分の考えを具体的に伝える力が求められます。
まず過去問を1回分解き、
語彙 → 長文読解 → 英文要約・英作文 → リスニング
のどこに不足があるか確認してから、必要な分野を重点的に対策しましょう。
単語・熟語の勉強法
準2級プラスでは、日常生活だけでなく、教育・科学・環境・テクノロジーなど身近な社会的テーマも扱われます。
単語は準2級プラス対応の単語帳などを1冊決め、
意味を確認する → 例文で使い方を確認する → 音声を聞いて発音する
という形で繰り返しましょう。
たとえば、environment を「環境」とだけ覚えるのではなく、protect the environment のように、よく使われる語句と一緒に覚えると長文・リスニング・ライティングにも活用できます。
準2級プラスは2級より語彙や文構造の負荷が抑えられているため、最初から2級の単語を大量に覚える必要はありません。まず準2級プラスの過去問で、自分に足りない語彙の分野を確認することを優先しましょう。
文法・長文読解の勉強法
長文では、速く読むことだけでなく、「何について書かれているか」「筆者が伝えたいことは何か」「どの情報が具体例なのか」を区別することが重要です。
準2級プラスでは、概要だけでなく要点や詳細まで理解する力が求められます。
文章を読むときは、
段落の中心内容をつかむ → because・however・for example などのつながりを見る → 主張と具体例を区別する
という読み方を意識しましょう。
この読み方は長文問題だけでなく、次の英文要約にもそのままつながります。
分からない文法や構文があった場合は、そのままにせず確認します。内容を理解した後に英文を音読すると、語彙や文構造の定着、リスニング対策にもつながります。
ライティングの勉強法
準2級プラスのライティングでは、英文要約と英作文が1問ずつ出題されます。
準2級から特に対策を増やしたいのが英文要約です。「英語を書く」だけでなく、読んだ情報から重要な部分を選び、短くまとめる力が必要になります。
ライティングでは、主に以下の4つの観点から評価されます。
- 内容:課題で求められている内容が含まれているか
- 構成:英文の流れや構成がわかりやすいか
- 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
- 文法:さまざまな文法を正しく使えているか
対策では、この4つの観点を意識しながら、実際に何度も英文を書くことが大切です。
また、自分では文法や表現の間違いに気づきにくいため、可能であれば学校や塾の先生などに添削してもらいましょう。
ここからは、英文要約と英作文に分けて、それぞれの対策方法を解説します。
英文要約の対策
準2級プラスの英文要約では、短い英文を読み、その内容を25〜35語程度の英語で要約します。
英文は基本的に3段落で構成されています。過去問では、第1段落でテーマや背景を示し、第2・3段落でメリット・デメリットなど異なる側面を説明する構成が見られます。
要約問題を解くときは、次の3ステップで考えてみましょう。
- 第1段落から「何についての文章か」をつかむ
- 第2・3段落から、それぞれ最も重要な情報を1つずつ抜き出す
- 抜き出した情報を、自分の言葉に言い換えてつなげる
特に大切なのが、「重要な情報」と「具体例・補足」を区別することです。
|
段落 |
注目するポイント |
要約するときの考え方 |
|---|---|---|
|
第1段落 |
テーマ・背景 |
何についての文章かを簡潔にまとめる |
|
第2段落 |
メリットなどの要点 |
最も重要な主張を残し、具体例は基本的に省く |
|
第3段落 |
デメリットなどの要点 |
最も重要な主張・理由を残し、細かな説明は省く |
たとえば「メリット → For example ~」と続いている場合、具体例をすべて要約に入れる必要はありません。語数が限られているため、具体例や細かな情報を思い切って削り、中心となる内容を優先することが大切です。
また、25〜35語が実際にどのくらいの長さなのかをつかんでおきましょう。練習では、自分で要約を書いたあとに必ず語数を数えてみてください。何度か繰り返すと、25〜35語は思っている以上に短く、盛り込める情報が限られていることがわかります。
最初は「第1段落のテーマ+第2段落の要点+第3段落の要点」をメモしてから英文を作り、不要な具体例を削って25〜35語に収める練習を繰り返しましょう。
英作文の対策
準2級プラスの英作文では、与えられた質問について自分の意見とその理由を2つ、50〜60語程度の英文で書きます。
英作文で特に大切なのは、あらかじめ文章の構成を決めておくことです。以下のような基本の型を使って練習してみましょう。
|
構成 |
内容・使える表現 |
|---|---|
|
意見 |
自分の意見を述べる:I think that ~. |
|
理由① |
1つ目の理由を述べる:First, ~. |
|
理由② |
2つ目の理由を述べる:Second, ~. |
|
結論 |
最後に意見をまとめる:For these reasons, ~. |
本番では、いきなり英文を書き始めるのではなく、まず自分の意見を決め、理由を2つ簡単にメモしてから書き始めるのがおすすめです。
また、難しい単語や文法を無理に使う必要はありません。設問に沿って、自分が正確に使える英語で理由をわかりやすく説明することを意識しましょう。
練習では、さまざまなテーマについて同じ構成で繰り返し書いてみてください。構成の型を身につけておけば、本番では内容を考えることに集中しやすくなります。
リスニングの勉強法
準2級プラスのリスニングは、第1部の「会話の内容一致選択」と、第2部の「文の内容一致選択」に分かれています。
リスニング対策では、問題を解いて答え合わせをするだけでなく、「なぜ聞き取れなかったのか」を確認することが大切です。
それぞれ、以下の方法で練習してみましょう。
第1部:会話の内容一致選択
比較的短い会話が出題される第1部では、問題を解いたあとにディクテーションを取り入れるのがおすすめです。
音声を聞いて、聞こえた英文を実際に書き取ってみましょう。書けなかった部分をスクリプトと照らし合わせることで、自分が聞き取れていない単語や音を具体的に確認できます。
聞き取りづらかった部分は、スクリプトを確認して終わりにせず、音声と同じスピードで言えるようになるまで繰り返し音読してみてください。自分でも発音できるようになることで英語の音に慣れ、少しずつ聞き取りやすくなります。
第2部:文の内容一致選択
第2部では、第1部よりも長い英文を聞いて内容を理解する必要があります。
まずは問題を解いたあとにスクリプトを熟読し、英文の意味を理解できていない箇所がないか確認しましょう。知らない単語や理解しづらい文があれば、この段階で解消しておくことが大切です。
内容を理解できたら、音声と同じスピードで読めるようになるまで音読を繰り返します。英文の意味を理解しながら、音声についていけるスピードで読める状態を目指しましょう。
音読に慣れてきたら、スクリプトを見ずに音声を追いかけて発音するシャドーイングにも挑戦してみてください。
なお、シャドーイングは必須ではありませんが、2級、準1級を見据えたトレーニングとして取り入れても良いでしょう。
一人で対策しにくい分野はフィードバックを活用する
単語や長文は一人でも学習しやすい一方、英文要約や英作文は、「重要な情報を選べているか」「質問にきちんと答えているか」を自分だけで判断しにくい分野です。
学校や塾の先生、英語講師などに英文を見てもらい、内容・構成・語彙・文法についてフィードバックを受ける方法もあります。
【英検®準2級プラス】一次試験合格に向けた学習スケジュール
この章では、英検®準2級プラスの合格に向けた勉強期間を「3ヶ月・2ヶ月・1ヶ月」に分けて、それぞれの効率的な学習スケジュールを解説していきます。
ただし、期間の目安は英語の理解がどの程度進んでいるかなど、個人差があります。
この学習スケジュールのとおりに勉強すれば誰でも期間内に合格できるというわけではありませんので、ご注意ください。
3ヶ月で合格を目指すケース
- 1ヶ月目:単語と文法の基礎固めをしながら、毎日リスニングに取り組む
- 2ヶ月目:長文読解とライティング対策を進めながら、定期的に過去問を解く
- 3ヶ月目:苦手分野を復習し、時間を測りながら過去問や本番予想問題を解く
3ヶ月で合格を目指す場合は、まず単語と文法の基礎固めから始めましょう。特に準2級までの内容に不安がある場合は、最初の1ヶ月でしっかり復習しておくことが大切です。リスニングは短時間でも構わないので、英語の音に慣れるために毎日取り組んでください。
基礎がある程度固まったら、一度過去問を解いて現在の実力を確認しましょう。その後は、長文読解に加えて、英文要約と英作文のライティング対策にも取り組みます。
長文は問題を解くだけでなく、内容や文構造を確認したあとに音読するのがおすすめです。ライティングも実際に英文を書き、決められた語数でまとめる感覚を身につけていきましょう。
3ヶ月目は、苦手分野を復習しながら実戦演習を増やします。時間を測って過去問や本番予想問題を解き、本番と同じ時間内で解き切れるように練習しましょう。
なお、対策に3ヶ月程度かけられる場合は、専門の対策レッスンを受けるのもおすすめです。基本的な文法からライティング・スピーキング対策まで、自分に合った進度で無理なく対策できます。
オンライン英会話レッスン「クラウティ」では、英検®合格に必要なすべての勉強を任せられるサービスを提供しています。特別な指導を受けた日本人コーチのサポートを受けながら、2ヶ月で着実に英語力を磨くことができます。
英作文の添削だけでなく、二次試験対策やリスニングの強化もできるため、4技能をバランスよく鍛えられる点が特長です。全32回のオンラインレッスンが受けられるほか、相談サポート付きのオンライン自習室(土日祝除く毎日開講)も利用可能。
SNSツールは使わずに専用のシステムで講義が行われるため、学生のお子さまにも非常にオススメです。
クラウティについて詳しく見る2ヶ月で合格を目指すケース
- 1~3週目:単語と文法の基礎固めをしながら、リスニング対策をする
- 4~6週目:単語学習を継続しながら、長文読解・ライティング対策にシフトし、過去問にも挑戦する
- 7~8週目:単語や苦手分野を復習し、時間を測りながら過去問や本番予想問題を解く
2ヶ月で合格を目指す場合は、まず単語と文法の基礎固めから始めましょう。特に単語は短期間で一度に覚えるのではなく、試験直前まで繰り返し学習することが大切です。リスニングも短時間で構わないので、できるだけ毎日取り組んでください。
4週目以降も単語学習を継続しながら、徐々に長文読解やライティング対策へ比重を移していきます。この時期から過去問にも挑戦し、問題形式や現在の苦手分野を確認しておきましょう。
7~8週目は本番を意識して、時間を測りながら過去問や本番予想問題を解きます。間違えた問題や苦手な分野を復習し、本番と同じ時間内で解き切れるように練習しましょう。
1ヶ月で合格を目指すケース
- 毎日:単語学習を続ける
- 通学・通勤などの隙間時間:リスニング音源を繰り返し聞く
- 1週目:文法の復習と過去問で現状を確認する
- 2〜3週目:長文読解・ライティング対策を中心に進める
- 4週目:過去問を多めに解き、苦手分野を分析・復習する
1ヶ月で合格を目指す場合は、まず単語学習を毎日続けましょう。短期間だからこそ、単語はまとめて覚えるのではなく、毎日繰り返し触れることが大切です。
リスニングも毎日取り組みたい分野です。通学・通勤などの移動時間や隙間時間を活用し、過去問や教材の音源を繰り返し聞くようにしましょう。まとまった勉強時間を確保できない日でも、移動時間はリスニングに使うと決めておくと継続しやすくなります。
1週目は文法の復習を進めながら、一度過去問を解いて現在の実力を確認します。2〜3週目は、単語・リスニングを継続しつつ、長文読解とライティングを中心に対策しましょう。
4週目は過去問や本番予想問題をできるだけ多く解き、間違えた問題から苦手分野を分析します。試験直前まで単語とリスニングは継続しながら、苦手なところを優先して復習しましょう。
【英検®準2級プラス】一次試験直前の対策で大切なこと
一次試験の直前は、新しい参考書や問題集に手を広げるよりも、これまで使ってきた教材や過去問の復習を優先しましょう。
特に意識したいポイントは、以下のとおりです。
・単語は試験直前まで毎日復習する
・間違えた問題や苦手分野を中心に見直す
・ライティングの構成や語数を再確認する
・リスニング音源を繰り返し聞く
・時間を測って過去問を解き、本番の時間配分を確認する
直前期は、できないことを新しく増やすよりも、これまで勉強した内容を確実に得点につなげることが大切です。
また、試験前日は無理に長時間勉強せず、持ち物や試験時間を確認し、十分に睡眠を取って本番に備えましょう。
【英検®準2級プラス】一次試験の勉強法に関するよくある質問
ここでは、英検®準2級プラスの一次試験対策について、よくある質問に回答します。
Q1. 独学でも合格できますか?
独学でも合格を目指せます。
まずは単語帳や問題集を一冊ずつ決め、過去問を活用しながら苦手分野を確認しましょう。
特に英文要約は、「英文として正しいか」だけでなく、原文の重要な情報を適切に残せているかを確認することが大切です。
Q2. 準2級に合格したらすぐに準2級プラスを受験できますか?
受験できます。
英検®には、下の級に合格していなければ上の級を受験できないといった受験資格の制限はありません。準2級に合格した直後でも、準2級プラスに申し込めます。
ただし、「受験できる」ことと「すぐ受験するのがよい」ことは別です。準2級合格後は、まず準2級プラスの過去問を1回分解き、語彙・長文読解・英文要約・英作文・リスニングのどこに差があるか確認しましょう。
準2級の内容が十分に身についていれば、そのまま準2級プラス対策へ進んで問題ありません。
Q3. 準2級プラスを飛ばして2級を受験してもよいですか?
問題ありません。
準2級プラスは、準2級と2級の間の難易度差を埋めるために設けられた級ですが、必ず取得しなければならない級ではありません。
準2級合格後に2級の過去問を解いて、語彙・長文・ライティングにも対応できる場合は、直接2級を目指す方法もあります。一方、2級を大きく難しく感じる場合は、準2級プラスを間に置くことで段階的に力を伸ばせます。
大学入試で必要なCSEスコアを狙う場合は、各級で目指せるスコアを把握したうえで受験する級を決めましょう。
Q4. 準2級プラスと2級ではどちらを受験すべきですか?
現在の英語力と、受験する目的から判断しましょう。
準2級プラスは高校上級程度、2級は高校卒業程度が目安です。
準2級合格後、長文読解やライティングにまだ不安がある場合は準2級プラス、すでに2級レベルの問題にもある程度対応できる場合は2級を目指すのがおすすめです。
迷う場合は、それぞれの過去問を一度解いてみて、問題の難易度や正答率を比較してみましょう。
Q5. 英検®準2級プラスはS-CBTでも受験できますか?
はい。準2級プラスは英検S-CBTでも受験できます。
S-CBTでは、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4技能を1日で受験します。従来型と同等の級・資格・英検CSEスコアを取得できます。
従来型との大きな違いは、スピーキングが面接委員との対面ではなく、ヘッドセットとマイクを使った録音形式になることです。S-CBTで受験する場合は、英語の対策だけでなくPC操作や録音形式にも事前に慣れておきましょう。
まとめ:英検®準2級プラスの特徴を理解して一次試験合格を目指そう
英検®準2級プラスは、準2級と2級の間をつなぎ、日常的な英語から、身近な社会的な話題を扱う英語へ進むための級です。
特に一次試験では、長文の内容を理解するだけでなく、英文要約で重要な情報を整理し、英作文で自分の意見と理由を伝える力が求められます。
まず過去問で現在地を確認し、準2級までの基礎を補う → 社会的なテーマの語彙や長文に慣れる → 要約・英作文でアウトプットする → 本番形式で仕上げるという順番で対策しましょう。
準2級プラスの学習を、単なる「2級までの途中の資格」にするのではなく、英語で情報を理解し、整理して、自分の考えを伝える力を伸ばす機会として活用することが、その後の2級にもつながります。
※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

英検®準2級プラスは、2025年度に準2級と2級の間に新設された「橋渡し」の級です。
準2級との大きな違いは、日常的な話題から「身近な社会的な話題」へと内容が広がり、要点や詳細を理解して、自分の考えをより具体的に伝える力が求められることです。
特に一次試験では、準2級にはない英文要約が加わります。
準2級に合格したら、すぐに問題集を進めるのではなく、まず過去問で「語彙・長文読解・要約・リスニング」のどこに差があるかを確認しましょう。準2級プラスはS-CBTでも受験できます。