英検®3級の二次試験対策まとめ|面接の流れや合格のコツを解説

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英検®3級の二次試験対策(面接対策)には、リスニング対策などとは別の準備が必要です。

このコラムでは、英検®3級の二次試験にテーマを絞って、面接の流れや合格のコツを詳しく解説します。

本番で使える表現や、効果的な練習方法、裏ワザ的なテクニックも紹介しますので、英検®3級の二次試験対策をしたい人は読んでみてください。

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英検®3級の面接・二次試験対策で知っておきたいこと

英検®は、公益財団法人日本英語検定協会が主催している「実用英語技能検定」のことです。級数は1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つで、年に3回、実施されます。

このうち、3級以上からは二次試験で面接が行われます。

この章では、英検®3級の二次試験を受ける人が知っておきたいことを解説します。

試験内容

英検®3級の二次試験は、面接形式でのスピーキング(約5分)です。日本人もしくはネイティブスピーカーの面接官と1対1で会話します。

具体的な試験内容は、下記のとおりです。

測定技能問題番号問題形式詳細
スピーキング(約5分)音読30語程度のパッセージを読む
No.1パッセージについての質問音読したパッセージの内容についての質問に答える。
No.2,3イラストについての質問イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する。

No.4,5

受験者自身についての質問
日常生活の身近な事柄についての質問に答える。(問題カードのトピックに直接関連しない内容含む)

よく出題されるテーマ・トピック

英検®3級の二次試験でよく出題されるテーマやトピックの上位5位は、下記の通りです。

順位テーマ詳細
1位レジャー読書、テレビを見ること、映画、人気の趣味、美術鑑賞など
2位スポーツテニス、ソフトボール、チームスポーツ、サッカー、オリンピックなど
3位旅行旅行先、旅行手段、電車旅行、飛行機旅行、お寺、お城、美しい島など
4位教育運動会、テスト、友達、クラブ、夏休み、学校生活など
5位日常生活料理、引っ越し、ペット、年賀状、野菜を育てることなど

上記は、2018年から過去8年分の過去問を集計した結果になります。

2024年度の問題形式リニューアルの影響は?

2024年度の第1回検定から、英検®3級以上の級で一部問題がリニューアルされました。

結論としては、英検®3級の二次試験に問題形式の変更はありませんでした。

二次試験の問題形式が変わるのは準1級のみなので、これまで通りの対策で大丈夫です。

各パートの配点と合格点

英検®3級の二次試験の素点での配点は、下記の通りとなっています。

配点

このうち、20点以上得点できれば合格といわれています。

この素点をもとに英検®のCSEスコアに換算した合格点は、353/550点(約64%)です。

英検®のCSEスコアは、英検®の受験結果をより詳細に示すために導入されたスコア制度です。

合否判定だけでなく、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能※ごとにスコアが出され、受験者が自身の英語力を具体的に把握できるようになっています。

どの級を受けても同じ基準で評価されるので、他の級ともスコアを比較できるのが特徴です。このスコアを通じて、自分がどこを強化すればいいかが見えてきて、次の学習目標を立てるのにも役立ちます。

※ 5級・4級はリーディング、リスニングとスピーキングテストの3技能のみ

CSEスコアの詳細については、下記の英検®公式サイトをご確認ください。

参考:日本英語検定協会「英検®CSEスコアとは」

態度(アティチュード)とは?

英検®の二次試験では、態度や姿勢を意味する「アティチュード」も評価対象になります。

態度(アティチュード)で見られる点

  1. 積極性:知っている言葉が少なくても伝える努力をしているか
  2. 声:聞き取りやすい声量や適切な発音、アクセントで話せているか
  3. 反応:質問に対して不自然な間をおかずに答えられているか

「コミュニケーションを取ろうという意思が感じられるかどうか」がポイントです。

落ちる原因とやってはいけない行動

きちんと勉強をしてから二次試験を受けたのに落ちたという人は、アティチュードで得点できていない可能性があります。具体的には、以下が落ちる原因として考えられます。

一般的に落ちる原因になりうること

確実に合格したいという人が避けるべき行動には、以下があります。

一般的にやってはいけないとされる行動

上記のような落ちる原因や、やってはいけない行動をしやすい生徒は、英会話レッスンを受けるのがオススメです。英会話に慣れれば、アティチュードは自然と改善されます。

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習熟度に合わせて様々なレベルのレッスンが揃っているため、学年が上がってからも継続的に使えるという点でもオススメです。

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面接の流れと合格のコツ

英検®3級の二次試験に合格するには、面接の流れを理解しておくことが重要です。この章では、面接の流れと合格のコツを8つのパートに分けて解説します。

  1. 入室前~入室
  2. 挨拶~着席
  3. 自己紹介~問題カードの受け取り
  4. パッセージの黙読と音読
  5. パッセージについての質問(NO.1)
  6. イラストについての質問(No.2,3)
  7. 受験者自身についての質問(No.4,5)
  8. 問題カード返却~退室

※本章の会話文は、主に上記参考からの引用

①入室前~入室

受付で「面接カード」と「携帯電話収納ケース」を受け取ります。スマートフォンは電源を切り、収納ケースに入れて首から下げます。お手洗いなどを済ませてから、「受験者控室」に移りましょう。

控室で面接カードを記入します。カードは本人と保護者のどちらが記入しても大丈夫です。

そのまま受験者控室で待機したのち、係員の指示に従って「面接室」の前まで行きます。控室には戻れないので、手荷物を忘れずに持っていってください。

入室時は3回ノックするのがマナーです。ノック後に面接室に入ります。”Please come in.”と声が掛かることもあります。

注意点

保護者の同伴が可能なのは受験者控室での面接カード記入までです。その後は「保護者控室」に移動する必要があります。

②挨拶~着席

入室後の最初のポイントは、元気な声でにこやかに挨拶をすることです。この段階から評価が始まります。

面接官:Hello.

受験者:Hello!

面接室にはイスがありますが、着席はまだです。その前に以下のやり取りをします。

面接官:Can I have your card, please?(面接カードを渡してください)

受験者:Here you are.(どうぞ)※カードを面接官に手渡します。

面接官:Please sit down. /  Please have a seat.(どうぞ席にお掛けください)

受験者:OK.Thank you.

足もとか専用のイスの上に手荷物を置いて、着席します。

③自己紹介~問題カードの受け取り

着席後にもう一度挨拶があるので、元気に答えましょう。挨拶は面接時間によって異なります。そのまま自己紹介に移ります。

面接官:Good morning. /  Good afternoon.

受験者:※同じ言葉を返す

面接官:What’s your name, please? / May I have your name, please?(お名前は?)

受験者:My name is …

名前の聞き方には複数の種類がありますが、焦らないように。続いて受験級を確認します。

面接官:Mr.(/Ms.)〇〇, this is the 3rd Grade test, OK?(英検®3級で合ってますか?)

受験者:Yes.

面接官:How are you today?

受験者:I’m fine, thank you. How are you?

面接官:I’m fine too, thank you.

自己紹介が済むと、「問題カード」(サンプル)が手渡されます。

面接官:Let’s start the test. This is your card.(試験を始めましょう。問題カードです)

受験者:Thank you.

コツは、面接官の目をきちんと見ながらお礼を言うことです。

問題カードを受け取ってから、設問に移ります。

④パッセージの黙読と音読

面接官から以下の指示があったら、問題カードのパッセージを黙って読みます。

面接官:First, please read the passage silently for 20 seconds.(まずは、こちらの文章を20秒間、黙読してください)

黙読のコツ

20秒が過ぎると、面接官から以下の指示があります。

面接官:Now, please read it aloud. / Please, read the passage aloud.(今度はパッセージを音読してください)

音読のコツ

音読は時間制限がないため、ゆっくり読んで大丈夫です。

⑤パッセージについての質問(No.1)

続いて、パッセージについての質問に移ります。

面接官:Now, I’ll ask you five questions(これから5つの質問をします)

受験者:OK

面接官:No.1.Please look at the passage.(パッセージを見てください)

パッセージの設問で使われる疑問詞は、「What~?」か「Why~?」のどちらかです。

■「What~?」の場合のコツと例

コツは、質問の最後の2~3語に注目することです。以下の例では”from the radio”がカギなので、その前の文章が解答になります。

(例)面接官:What can people learn from the radio?

パッセージ:People can learn English and other languages from the radio,~

正答例:They(People) can learn English and other languages.

■「Why~?」の場合のコツと例

コツは、パッセージの”so”の前の文章に注目することです。以下の例では、”so”の前の文章に”Because”を付けたものが解答になります。

(例)面接官:Why do people like to go to the gym?

パッセージ:People can enjoy doing exercise,  so they like to go to the gym.

正答例:Because they(people) can enjoy doing exercise. 

答えるときにはできるだけ主語を代名詞(he/she/theyなど)に置き換えましょう。

⑥イラストについての質問(No.2,3)

次に、イラストについて質問されます。

面接官:No.2 Please look at the picture.(イラストを見てください)

面接官:No.3 Please look at the 〇〇 ※〇〇の中は”the boy with a cap”など異なる

ポイントは、イラスト内に吹き出しがあるかどうかです。

吹き出しありのときのコツと例

吹き出しがあるときは、その人物が「何をしようとしているか」が問われるケースがほとんどです。この場合は、”be going to”を使った質問が来ると予測できます。

(例)イラスト:女性がイスに座ろうとしている

面接官:What is she going to do?

正答例:She’s going to sit down.

吹き出しなしのコツと例

吹き出しがないときは、その人物が「何をしているのか」が問われます。この場合は、”be doing”を使った質問が来ると予測できます。

(例)イラスト:男性が本を読んでいる

面接官:What is he doing?

正答例:He’s reading a book.

割合としては少ないですが、”Where~?”や”How many~?”で始まる質問もあります。そのため、質問の最初の疑問詞がなにかを絶対に聞き逃さないようにしましょう。

“Where~?”は場所を聞かれているため、”It is under the chair”などの回答になります。”How many~?”は数を聞かれているため、”There are four pencils”などが回答になります。

⑦受験者自身についての質問(No.4,5)

イラストについての質問がすべて終わると、問題カードを裏返すように言われます。

面接官:Now, Mr.(/Ms.)〇〇, please turn the card over.(問題カードを裏返してください)

受験者:OK.

問題カードを裏返すと、受験者自身についての質問が続きます。

受験者自身の好きなことややりたいことを聞かれるケースが多いので、”I would like to do”(私は~したいです)という表現を使えるようにしましょう。

最後の質問は、ほとんどの場合、以下のような「2段階式」になっています。

(例1)面接官:Do you like to watch TV?(テレビを見るのは好きですか?)

正答例:Yes.

面接官:Please tell me more.(もっと教えてください)

正答例:I often watch sport progurams(よくスポーツ番組を見ます)

(例2)面接官:Do you often go to libraries?(あなたは図書館によく行きますか?)

受験者:No.

面接官:Why?

受験者:Because I don’t like reading books(読書があまり好きじゃないからです)

2段階式の質問が来ても焦らずに、話題から外れない程度のシンプルな回答をしましょう。

■受験者自身についての質問に答えるコツ

⑧問題カード返却~退室

質問がすべて終わると、面接官が以下のフレーズを言います。

面接官:OK. This is the end of the test.May I have your card back, please?(これで試験は終了です。問題カードを返却してください)

受験者:Here you are.

問題カードを面接官に手渡しましょう。退室の指示があります。

面接官:You may go now. Good bye.(どうぞご退室ください。さようなら)

受験者:Bye. Have a nice day.(さようなら)

最後まで笑顔で、はっきりした声で挨拶しましょう。退室時は手荷物を忘れないように。

注意点

二次試験を受けた学生に聞くと、多くの人が「思ったより面接官との距離が遠くて驚いた」そうです。様々な会場の受験生が同様に感じるようです。

具体的には「互いに手を思いきり伸ばして、ぎりぎり届くか届かないかくらい」の距離です。着席したままでは問題カードを返せない場合、立ち上がって面接官の前まで歩かなくてはならない可能性もあるということは想定しておきましょう。

面接・二次試験対策にオススメの練習方法

この章では、二次試験対策にオススメの練習方法を紹介します。

オンライン英会話をする

オンラインの英会話レッスンは、英検®3級の二次試験対策にオススメです。パソコンやタブレット、スマホを利用して、ご家庭から気軽にレッスンが受けられます。

オンライン英会話をするメリット

無理なく英検®3級の勉強ができるため、英検®対策レッスンに申し込む親御さまも多いです。ぜひ一度、体験レッスンを受けてみてください。

オンライン英会話「クラウティ」の体験談

生きた英語ならではの言い回しや、英語表現の仕方が楽しいようです。クラウティを始めて3年位で、下の子は小学校5年生で英検®4級、上の子は中学校2年生で英検®2級を合格しました!(小6、中3、石丸和美さん)
クラウティは料金も手頃で、先生の質も良く、教材もしっかりしていたので選びました。入会前にお試しレッスンで、体験できたことも選んだポイントです。利用しているうちに、英検®の二次試験対策レッスンも追加されたので、英検®準一級の二次試験対策に利用しました。(小6男子、Tさん)

できるだけ多くのパッセージを音読する

様々な種類のパッセージを音読することで、見慣れない語の連なりが出てきても自然に発音できるようになります。

英語を深く理解するためにも音読は有効です。日頃から積極的に英文を読みあげましょう。

ただし、ひとりで音読をしすぎると変な発音の癖が身についたり、語のつなげ方が雑になることがあります。そのような場合は英会話レッスンでレクチャーを受けると改善されます。

本番で使える表現やフレーズを身につける

困ったときなどに使える表現やフレーズを身につけておくと、本番で役立ちます。二次試験対策で使える表現やフレーズには、以下のようなものがあります。

質問を聞き返すとき

考え中のとき

沈黙すると減点対象になります。上記の表現やフレーズを使って間をつなぎましょう。

考えた英文をすぐに声に出す

考えた英文を普段から声に出す練習をしていると、二次試験でもすらすらと英語が話せるようになります。

音読パートはもちろんのこと、受験者自身についての質問対策にも非常に有効です。

人前で声に出した方が効果がありますが、自室でひとりごとを言うくらいでも大丈夫です。スキマ時間に「こう聞かれたらどう答えよう?」と考えながら、英語を口に出す習慣をつけましょう。

自分の声を録音して聞きなおす

自分の声を録音して聞きなおすと、これまで気付かなかった問題点を知ることができます。

特に、二次試験を受けたのに落ちてしまったという人に有効な練習方法です。

「思ったよりもぼそぼそ話していた」「ここの発音がいい加減になっていた」など、アティチュードと発音の両面で効果があります。

最初は恥ずかしいかもしれませんが、慣れてきたら家族などに聞いてもらって意見をもらうのもいいでしょう。

英検®3級の面接・二次試験対策でよくある質問

Q1.過去問はありますか?

過去問は公開されていませんが、英検®公式サイトのページからサンプル問題を無料ダウンロードできます。面接の流れなどをアニメーションで解説した「英検®バーチャル二次試験」も視聴可能です。

本番に近い問題に触れたい方は、下記の予想問題集がオススメです。

7日でできる! 英検®3級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版 (旺文社英検®書) 

Q2.面接を楽に突破できる裏ワザはないですか?

英検®3級は二次試験(面接)がある級のなかでは一番簡単ですが、まったくスピーキングを練習していない人が付け焼刃で突破することは難しいでしょう。

そのため、楽に合格できる「裏ワザ」はないと考えてください。

ただし、高得点を狙うための小技やテクニックはあります。

例えば、設問No.2と3はイラストを表現するための言葉が思いつかないことも多いです。”What is he doing?”と聞かれて「缶ジュースを飲んでいる」が答えとわかっていても、缶ジュースを意味する英単語がとっさに出ない人もいるでしょう。

そういうときは、「something(何か)」を使うと便利です。“He’s drinking something.”と答えれば、きちんと回答したことになります。

応用しやすい言葉なので、ぜひ活用してみてください(ただし、”He’s doing something.”など、答えになっていない場合は部分点しかもらえない可能性があります)。

Q3.面接に落ちる人の特徴はありますか?

評価対象である態度(アティチュード)の観点から言えば、以下のような人は得点が難しい可能性があります。

こうした特徴の多くは緊張によるものです。そのため、日頃からネイティブスピーカーなどと英会話をしていれば、自然と改善されます。

まとめ:英会話に慣れることが一番の二次試験対策です

このコラムでは、英検®3級の二次試験の流れやオススメの練習方法を解説してきました。

英検®3級の二次試験に合格するコツは、英会話に慣れることです。

本文でも紹介したように、オンライン英会話サービスのクラウティは、通常の英会話レッスンだけでなく、英検®の面接対策ができるカリキュラムも用意しています。

3級以外の級も学べるため、より進んだ英語学習を考えている親御さまにもオススメです。

クラウティが対応している英検®対策の級

一次試験対策:5級、4級、3級、準2級、2級、
二次試験対策:3級、準2級、2級、準1級

また、1人分の料金で家族みんなが利用できるため、親御さまと一緒に楽しみながら英語を学ぶこともできます。

今なら無料体験レッスン実施中ですので、興味がある方はぜひ試してみてください!

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※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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