【英検®5級】最適な勉強法は?小学生におすすめの参考書と親ができるサポート
最近では英語の必修化に伴い、英検®5級などの検定試験に向けて勉強する小学生が増えてきています。
そこでこの記事では、英検®5級の合格を目指す小学生に最適な勉強法と、おすすめの参考書を紹介します。
合格率などの基本情報や、親御さまができるサポートも解説しますので、子どもの英検®5級対策を手伝いたいという方は読んでみてください。
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英検®5級の試験内容とレベル
英検®とは、公益財団法人日本英語検定協会が主催している「実用英語技能検定」のことです。英語能力を測る検定として、小学生から社会人まで幅広い年齢層に知られています。
級数は1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つで、年に3回、実施されます。
5級は英語学習を始めたひとが最初に目標にするのに、ちょうどいい級数です。受験者の多くは小学生と中学生となっています。
試験内容
英検®5級の試験内容には、一次試験(筆記・リスニング)とスピーキングテスト(コンピュータ端末を利用した録音形式)があります。
ただし合否は一次試験のみで判定され、スピーキングテストは独立して行われます。
一次試験(筆記・リスニング)
一次試験は、筆記試験(25分)とリスニング(約20分)に分かれます。解答形式はマーク式で、筆記試験の後にリスニング試験が行われます。
問題の構成は、以下のとおりです。
測定技能 | 問題番号 | 問題形式 | 問題の詳細 | 設問数 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング(25分) | 1 | 短文の語句空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う | 15 | 4肢選択(選択肢印刷) |
2 | 会話文の文空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う | 5 | ||
3 | 日本文付き短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 | 5 | ||
リスニング(約20分) | 第1部 | 会話の応答文選択 | 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う(放送回数2回、補助イラスト付き) | 10 | 3肢選択(選択肢読み上げ) |
第2部 | 会話の内容一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える(放送回数2回) | 5 | 4肢選択(選択肢印刷) | |
第3部 | イラストの内容一致選択 | 短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ(放送回数2回) | 10 | 3肢選択(選択肢読み上げ) |
主な場面・題材 | |
---|---|
場面・状況 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話など |
話題 | 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告など |
スピーキングテスト
スピーキングテスト(約3分)は、自宅や学校で、パソコン・スマートフォン・タブレット端末を利用した録音形式で行います。
専用サイトにアクセスし、受験票の横の本人確認票もしくは一次試験個人成績表に印刷されている「英検®ID」と「パスワード」を使ってログインして受験します。
問題の構成は、以下のとおりです。
測定技能 | 問題形式 | 問題の詳細 | 設問数 |
---|---|---|---|
スピーキング(約3分) | 音読 | 20語程度のパッセージを読む | 1 |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える | 2 | |
受験者自身のことなど | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 1 |
英検®5級のスピーキングテストは、一次試験の合否にかかわらず受験可能です。合格者には別途「5級スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。
試験日程
英検®5級の試験日程は、例年、以下のようになっています。
一次試験 | スピーキングテスト | |
---|---|---|
第1回 | 6月 | 6月下旬から約1年 |
第2回 | 10月 | 10月下旬から約1年 |
第3回 | 1月 | 2月中旬から約1年 |
2024年度の試験日程(本会場での個人受験)は、以下のとおりです。
受付期間 | 一次試験 | スピーキングテスト | |
---|---|---|---|
第1回 | 3⽉15⽇〜5⽉8⽇ | 6月2日(日) | 6月24日~2025年7月13日 |
第2回 | 7⽉1⽇〜9⽉9⽇ | 10月6日(日) | 10月28日~2025年11月16日 |
第3回 | 11⽉1⽇〜12⽉16⽇ | 2025年1月26日(日) | 2025年2月17日~2026年3月8日 |
※受付期間はインターネット申し込みの場合です。コンビニ支払い・郵便局ATM(Pay-easy)支払いの場合、書店申し込みの場合は締切日が異なります。詳細は英検®公式サイトをご確認ください。
※準会場での団体受験の場合は受付期間が異なります。試験日も複数選択できます。
試験会場(検定料、申し込み方法など)
英検®5級の試験会場には「本会場」と「準会場」があり、検定料等が異なります。
本会場 | 準会場 | |
---|---|---|
申請者 | 個人 | 学校や塾などの団体(一部個人※1) |
申込方法 | インターネット、コンビニ、特約書店等 | 団体ポータルサイト、郵便・FAX等 |
試験地 | 全国47都道府県の約230都市と海外4都市の公開試験場(大学・予備校など) | 団体が準備する学校・塾・英会話教室など |
検定料※2 | 4,100円 | 2,500円 |
※1 詳細は英検®公式サイト「一般受験者受け入れ団体でのお申し込みについて」をご確認ください。
※2 2024年現在
申し込み方法等の詳細は、英検®公式サイトをご確認ください。
小学生から見たレベル
英検®5級のレベルは、中学初級(中学1年生)程度です。英語の基本的な表現を学ぶのにちょうどいい難易度に設定されています。
受験者のなかには小学生が少なくありません。実際、公式サイトには小学1年生で満点合格された方の体験談が載っています。
小学生の場合は、英語の授業がはじまる3年生か4年生で受験する子が多いようです。
合格点と合格率
公式に発表されている英検®5級の合格点(合格基準点)と合格率は、以下のとおりです。
一次試験 | スピーキングテスト | |
---|---|---|
合格点 | 419/850点 | 266/425点 |
合格率* | 83.1% | ― |
*合格率は2015年のものになります。2016年以降、公式によるデータ発表はありません。
勉強時間の目安
英検®5級の合格に必要な勉強時間は、受験者が小学生か中学生か、英会話経験があるかどうかなどによって個人差があります。
一般的な勉強時間は、15〜25時間程度といわれています。
過去問
英検®5級の過去問は、英検®公式サイトから過去1年(3回)分を無料ダウンロードできます。
解説付きの過去問としては、6回分の過去問題集がテキストで出版されています。
2024年度版 英検®5級 過去6回全問題集【音声アプリ・ダウンロード付き】
英検®5級に合格するための勉強法として、過去問を解くことは不可欠です。必ずチェックしましょう。
小学生が英検®5級を受験するメリット
小学生が英検®5級を受験するメリットや意義を、以下に解説します。
- 英語学習の動機づけになる
- 中学受験で有利になる
- 合格することで自信がつく
英語学習の動機づけになる
小学生は海外居住の予定などがないかぎり、英語を学ぶはっきりした理由がありません。そのため、学校で英語を習っても覚えられなかったり、すぐに表現を忘れがちです。
英検®5級は、そういった小学生が英語学習をするための動機づけに最適です。
明確な目標ができることで、英語の知識の吸収が早まります。
中学受験で有利になる
英検®5級を取得していると、中学受験の合否判定で参考にしてもらえることがあります。
学校によっては、英検®5級の合格者は英語の試験を70点の見なし得点として計算されたり、加点の対象になるなどの優遇措置が受けられます。
2024年時点で英検®5級を入試で活用している私立中高は29校です。英検®の公式サイトで学校名を確認できます。
ただし、首都圏の上位校では英検®4級以上が対象のケースが多いです。優遇してもらえるかどうかは、受験校に直接確認するようにしましょう。
合格することで自信がつく
英検®5級に合格することで、勉強全般に自信がつくというメリットもあります。
学校のテストとは違って合格証書(無料)が賞状のかたちで届くため、子どもはより達成感が得られるはずです。
手応えを得ることで勉強以外のことも意欲的に取り組めるなど、さまざまな方面にいい影響が出る生徒もいます。
英検®5級対策に最適な勉強法
小学生で英検®5級を受けるときは、試験勉強のコツが掴めていないせいもあり、順調に進まないことが多いでしょう。そこでこの章では、小学生でも実践できる最適な勉強法を紹介します。
オンラインの英検®対策レッスンを受ける
オススメなのが、オンラインの英検®対策レッスンです。パソコン、タブレット、スマホなどを利用して、ご自宅から簡単にレッスンを受けられます。
オンラインの英検®対策レッスンを受けるメリット
- 移動の手間が省けて続けやすい
- 講師と楽しみながら英語学習を進められる
- 理解が難しい文法をイチから教えてもらえる
- リスニングやスピーキング対策もできてバランスよく学べる
子どもに無理をさせずに英検®5級の対策ができますので、できるだけ負担を掛けずに合格させたいという親御さまにオススメです。
クラウティは、英検®対策にも使えるオンライン英会話サービスです。楽しんで学ばせることが得意な先生と、予想問題を解きながら実際に話す・聞くの反復練習ができます。
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英検®5級を受験予定の場合は、学研のベストセラー英検®対策本を使った日本人講師による動画教材も視聴できます。頻出単語や熟語を収録したシューティングゲームもあり、子どもが楽しみながら勉強できる環境を整えられます。
クラウティについて詳しく見る簡単で短い英文を何度も読む
英検®5級はリーディングもリスニングも短い文章・会話文しか出題されません。そのため短文を繰りかえし読んで、リズムや定型表現に慣れることが大切です。
英文を読むときには、できるだけ音読しましょう。
普段から英文を声に出して読んでいればスピーキング対策にもなりますので、一石二鳥です。
音読の際に特にオススメなのは、イラストを見ながら読むことです。モノや動作と英単語の結びつきを直感的に理解できるようになるため、ボキャブラリーも増やせます。
音声教材やYouTubeを活用する
音声教材やYouTubeなどの動画コンテンツは、リスニング・スピーキング対策に有益です。
ペンシルベニア大学のバトラー後藤裕子教授によると、子どもは言葉の音に敏感で、外国語の音声や音遊びに親しみやすいと言われています。音声への興味をうまく利用することが、英語を早く身につける鍵なのです。
最近では、YouTubeにも英検®5級対策をテーマにした高品質な教材があります。音声付きで過去問演習をする動画もあります。
子どもを飽きさせないためにも、机で参考書を読む以外の勉強法を取り入れましょう。
英検®5級対策にオススメのYouTubeチャンネル
ひとつの過去問を繰りかえし解く
英検®5級に限らず、過去問を解くことは定番の勉強法です。
過去問を解くときには、ひとつに絞って何度も解くことがオススメです。
英検®5級は出題範囲が狭く、問題のバリエーションも少ないため、ひとつの過去問を確実に解いて身につけましょう。
5級の問題に慣れて自信が付いてきたら、別の過去問に手を付けるくらいで大丈夫です。
ただし試験のあいだ集中しつづけることが難しい子の場合は、試験時間に慣らすために複数の過去問にトライしてみるのはありです。
英検®対策アプリを利用する
英検®対策アプリも効果的な勉強法になりえます。アプリを利用すれば、ゲーム感覚で気軽に試験対策ができます。
特にオススメなのは、単語・熟語対策とリスニング対策アプリです。
英単語系のアプリの多くはクイズ形式なので、一問ずつ楽しみながら単語を覚えられます。アプリによってはイラストも付いているので、文字とイメージを結びつけやすいです。
リスニングもアニメーションに合わせて音声が出るものを使えば、飽きずに勉強を続けられます。
英検®5級の勉強にオススメの無料アプリ
小学生におすすめの英検®5級の参考書・問題集
小学生が英検®5級に合格するためには、参考書選びも重要です。この章では、小学生におすすめの英検®5級の参考書と問題集を厳選して紹介します。
総合対策
『小学生のためのよくわかる英検®5級合格ドリル 4訂版』は、オールカラーのイラストと登場人物の会話が中心の構成で、英検®5級の内容が直感的にわかる作りです。予想問題はオンラインでのマークシート自動採点に対応しているため、非常に勉強しやすい本です。
『新・小学生の英検®5級合格トレーニングブック』は、「聞く」「話す」「書く」「読む」の4技能をバランスよく伸ばせる参考書として定評があります。購入特典のアプリでは、リスニング音声の再生だけでなく、クイズ形式の学習機能も使えます。
一次試験(筆記・リスニング)対策
『小学生のための英検®5級合格単語600』は、単語のイメージを視覚的に伝えるカラーイラストが豊富な英単語帳。文字ばかりが並ぶ単語帳に飽きてしまう小学生に配慮した設計で、オススメです。
『英検®5級をひとつひとつわかりやすく。改訂版』は、見開きの左ページに合格のための必須ポイントを基礎レベルで解説、右ページに予想問題という構成の参考書です。リスニング問題だけでなく左ページの英文や単語も音声収録されているため、しっかりとリスニング対策をしながら英文の理解を深められます。
スピーキング対策
英検®5級のスピーキングテストは比較的簡単な内容のため、スピーキング対策に特化した参考書は現在ありません。
強いて挙げるなら、『英検®5級総合対策教本 改訂版』は一章(Part3)を丸々スピーキング対策にあてているため、手に取ってみるといいかもしれません。
総合対策の章で挙げた『小学生のためのよくわかる英検®5級合格ドリル 4訂版』も、パソコンやスマホを使ってWeb上で予想問題を体験できるサービスを提供しています。
英検®5級合格のために親ができるサポート
小学生が英検®5級の勉強を継続するには、親御さまのサポートが不可欠です。この章では、親御さまやご家族ができるサポートについて解説します。
- 親子で一緒に勉強する
- 日常会話で英単語を使う
- 無理をさせない
親子で一緒に勉強する
親子で一緒に勉強することは、英語学習を継続するうえで非常に効果的です。
元イェール大学助教で英語塾代表の斉藤淳氏は、子どもは親の学ぶ様子をよく観察しているため、一緒に学ぶ姿勢を見せるだけでもモチベーションが向上すると述べています。
きょうだいも巻き込んで勉強すれば、さらに英語学習が成功しやすくなるそうです。
子どもが英検®5級の勉強に乗り気でないという場合は、親子で一緒に勉強してみるのもよいでしょう。
オンライン英会話「クラウティ」の体験談
日常会話で英単語を使う
日常会話で英単語を使うことで、ボキャブラリーの底上げが期待できます。
子どもと一緒に出掛けたときなどに、英語の店名を読みあげたり、目についたものを指差して英単語を発音したりするだけで、自然と語彙が豊かになります。
日常語として英語が用いられているモノを指すときは、積極的に英単語を使うようにしましょう。
無理をさせない
英検®5級の合格を優先するあまり、子どもに勉強を無理強いしたり、休憩を取らずに勉強を続けたりしていないか、注意する必要があります。
英語嫌いになってしまうと、英検®5級の勉強だけでなく、学校の授業にも嫌気がさしてしまう可能性があります。ネガティブなイメージが付いたことで、大人になってからも英語を勉強する気になれないという人も、なかにはいます。
英検®の試験勉強のために無理をしていないかどうか、きちんと見守ることが大切です。
まとめ:最適な勉強法を実践して英検®5級に合格しましょう
このコラムでは、英検®5級対策に最適な勉強法を解説するとともに、小学生にオススメの参考書と親御さまができるサポートを紹介してきました。
小学生が英検®5級に合格するには、無理のない範囲で、楽しみながら英語を学ぶことが大切です。
本文でも紹介したように、オンライン英会話サービスのクラウティは、通常の英会話レッスンだけでなく、英検®対策ができる豊富なカリキュラムを揃えています。英検®5級以外の級の勉強もできるため、先取り学習をしたい子にもオススメです。
■クラウティが対応している英検®対策の級
一次試験対策:5級、4級、3級、準2級、2級、
二次試験対策:3級、準2級、2級、準1級
また、1人分の料金で家族みんなが利用できるため、親御さまと一緒に楽しみながら英語を学ぶこともできます。
今なら無料体験レッスン実施中ですので、興味がある方はぜひ試してみてください!
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