英検ジュニアのブロンズとは?レベルや試験概要、対策を解説します
英検ジュニア(英検Jr.®)の「ブロンズ」は、英語の勉強を始めた子どもが最初に目標にするのにちょうどいいグレードです。
この記事では、ブロンズ級の試験内容やレベル、対策を解説します。
子どもに英検ジュニアのブロンズを受けさせようか迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
英検ジュニアのブロンズ(BRONZE)とは?
英検ジュニアとは、子どもが英語に親しみ、外国の文化を理解することを目標として開発された『育成型ゲーム感覚』のリスニングテストです。
ブロンズ(BRONZE)とは、英検ジュニアのなかで最も簡単なグレードのことです。
ブロンズの到達目標として、運営元の日本英語検定協会は以下の2つを掲げています。
- 英語の音やリズムに慣れ親しむ
- 初歩的なコミュニケーションに必要な語句や簡単な表現を聞き、理解する
対象は小学校低学年ですが、2歳~6歳の未就学児でも解けるレベルです。
英検ジュニアには合否判定はなく、「正答率」が成績の代わりになります。この正答率が80%を超えるかどうかが、次のグレードのシルバー(SILVER)を受験するときの目安になります。
受験料はオンライン版で2,300円、ペーパー版(※グループ受験のみ)で2,500円です。
試験内容
英検ジュニアのブロンズの試験時間は「約30分」です。
回答形式は、項目に〇を付けるか、もしくは絵を選ぶという選択式になっています。
受験の目安と試験内容は、下記のとおりです。
受験の目安
参考対象 | 英語習熟度の目安 |
---|---|
英検ジュニアの受験 | 初めて受験する児童 |
塾などでの学習 | 半年~1年程度 (50分のレッスンを週1回受けている場合) |
小学校での英語活動 | 1年半~2年程度 (50分のレッスンを週1回受けている場合) |
文字の学習 | 学習経験なし |
その他 | 家庭で学習している未就学の児童 |
試験内容
大問番号 | 大問の名前 | 問題内容 | 解答方法(音声もしくは絵) | 小問数 |
---|---|---|---|---|
1 | 絵にあう文は? | This is…などの表現を用いた文を3つ聞き、絵に合った内容のものを選びます。 | 音声 | 8問 |
2 | Yesか?Noか? | 絵を見て、Is this…?などの問いかけを聞き、Yes/Noによる正しい応答を選びます。 | 音声 | 5問 |
3 | 3ヒントクイズ | I’m…などの表現による3つのヒントを聞き、その内容に合った絵を選びます。 | 絵 | 4問 |
4 | 文にあう絵は? | 短い1つの文を聞き、その内容に合った絵を選びます。 | 絵 | 8問(4問1組×2) |
5 | お話にあう絵は? | あいさつや定型表現を含んだ会話を聞き、その内容に合った絵を選びます。 | 絵 | 6問(3問1組×2) |
6 | みんなにきいてみよう | 基本動詞を使った会話を聞き、その内容に合った絵をすべて選びます。(複数解答) | 絵 | 4問 |
7 | どうすればいいかな? | 基本動詞を使った命令文を含む会話を聞き、その内容に合った絵を選びます。 | 絵 | 5問 |
チャレンジコーナー | 自分自身やある物事に関する質問を聞き、自分の考えに合った(または近い)応答を選びます。 | 絵 | 4問 |
Yes/Noの簡単な受け答えや依頼文の理解、日常会話レベルの基本的な英単語と会話の聞き取りができるかどうかが問われます。
テストのレベルや形式、試験時間等はペーパー版もオンライン版も同様です。
レベル(難易度)
ブロンズは英検ジュニアを初めて受ける児童向けなので、難易度は最も低いレベルです。
出題文はいずれも短文で、英単語も日常会話でよく使われる基本的な語句に限られます。
■出題される英文の例(英検ジュニア公式サイトのサンプル問題より抜粋)
It’s my bag. / I’m hangry. / What do you see? / Open the window, please. など
イラストを見るだけで解ける設問も多く、絵を見て英単語を答えられるようになれば、ある程度は正解できます。
そのため、対象が小学生低学年程度とはいえ、未就学児でも80%以上の正答率を取ることは可能です。
受験するメリット
- 英語の早期学習の足がかりになる
- 英語のテストに慣れることができる
- 合否にとらわれずに学習意欲を高められる
- 客観性の高いデータで英語の上達度を測れる
- 賞状を模した成績証明書が届くので自信が付く
英検ジュニアは合否を気にせずに子どもの学習意欲を高めることができると同時に、子どもを英語のテストにいち早く慣れさせることができます。
また、児童の英語能力の研究と調査を目的に作られたという英検ジュニアの特性上、客観性の高いデータをもとに英語の上達度を計測できるというのも、大きなメリットです。
さらに、受験後には個人成績表とともに銅色のシールが貼られた賞状のような成績表が届くため、子どもが達成感を得やすいという利点もあります。
過去問・サンプル問題・模擬テスト
英検ジュニアのブロンズの過去問は、現在は公開されていません。
ただし、運営元の日本英語検定協会の公式サイト上で、サンプル問題を見ることができます。
英検Jr.®オンライン版のページで会員登録をすれば、模擬テストを受けることも可能です。
英検ジュニアのブロンズは何歳から受けられる?
英検ジュニアの受験資格に年齢制限は設けられておらず、ブロンズも何歳からでも受けられます。
実際に2歳~6歳の未就学児でも、80%以上の合格率に到達している児童はたくさんいます。
ただし、約30分の試験時間に耐えきれない場合は受験が難しいかもしれません。
なお、英検ジュニアの受験方法にはオンライン版・ペーパー版・英検Jr.®学校版の3種類がありますが、個人で受けられるのは「オンライン版」のみとなっています。
英検ジュニアのブロンズの試験対策
英検ジュニアのブロンズは英語に慣れ親しむことが目的のテストなので、まずは英語に触れる機会を増やすことが大切です。
しかし、着実に正答率を上げるためには、以下のような対策も必要になってきます。
- オンラインの英会話レッスンを受ける
- ゲーム性の高いアプリを利用する
- YouTubeの英語学習チャンネルを視聴する
この章では具体的なツールを挙げながら、子ども向けの英検ジュニア対策を詳しく解説します。
オンラインの英会話レッスンを受ける
一番のオススメは、オンラインの英会話レッスンを受けることです。パソコン、タブレット、スマホなどを利用して、ご自宅から簡単にレッスンを受けられます。
オンライン英会話の特長
- 移動の手間が省けて続けやすい
- オンラインのテストを受ける練習になる
- 先生と楽しみながら英語学習を進められる
- リスニングだけでなくスピーキングも学べる
勉強に慣れていない子どもでも遊びながら対策できるため、無理なく英語学習を進めたい親御さまにオススメです。
クラウティは、英検ジュニア対策にも使えるオンライン英会話サービスです。子どもの扱いに慣れた先生と遊びの延長で英語を学べます。
月額4,950円〜と業界内でもトップクラスの低価格で、最大限に活用すれば1レッスンが73円〜とかなりお得です。英検®対策レッスンも提供しているため、先を見据えてご利用いただけます。
また、多くの子ども向けオンライン英会話サービスがレッスン時間を25分としているのに対し、クラウティは10分と25分から選べます。小さなお子様でも最後まで集中しやすいため、「最後まで頑張れた!」という自信に繋がります。
クラウティについて詳しく見る英語学習アプリを利用する
英語学習アプリを利用すれば、未就学児や小学生でもゲーム感覚で英検ジュニアのブロンズ対策ができます。
最近では、アニメーションを使って子どもの注意を上手に引きつけながら英語学習を手助けしてくれるアプリも多いです。
子どもが自然と英語学習に取り組むようになるため、オススメの勉強手段です。
英検ジュニアのブロンズ対策にオススメな英語学習アプリ
- ワオっち!イングリッシュスクール!(Google Play、App Store)– 英語の初歩的なあいさつや会話を学べるほか、カルタなどのゲームを通して楽しく英単語を覚えられます。
- Studycat(Google Play、App Store)– 言語学習の専門家が2歳~10歳の子どもを対象に作成したアプリ。ゲームや歌を通じて遊びながら英語の基礎を身につけられます。
YouTubeの英語学習チャンネルを視聴する
近年は英語を学びはじめた児童向けの高品質なYouTubeチャンネルが多数あります。なかには英検ジュニアのブロンズ対策にうってつけのチャンネルもあります。
YouTubeを使うメリットは、無料で視聴できるうえに気軽に英語に触れられる点です。
有料教材並に充実したチャンネルもあり、未就学児や小学生の英語学習にオススメです。
英検ジュニアのブロンズ対策にオススメなYouTubeチャンネル
- Super Simple Songs – ゆっくりと動くアニメーション付きの歌を中心に英語に慣れ親しむことができる日本発祥の英語学習YouTubeチャンネルとして人気です。
- Little Baby Bum – 優しい絵柄の3Dアニメとともに再生される知名度の高い児童向けソングを通じて英語を学べます。再生記録回数でギネス記録を所持している、イギリス発の有名チャンネルです。
英検ジュニアのブロンズのよくある質問
受験時の注意点はありますか?
オンライン受験に限って言えば、まずはネット環境を整備・確認しましょう。支障なくテストを受けられる環境作りが大切です。
また、英検ジュニアのブロンズを受ける子どもは幼いケースが多いはずです。約30分間、テストにずっと意識を集中させるのは難しいかもしれません。
集中が切れたとしても回答はあきらめないように、付き添いの方が適度になだめてあげてください。
テストを受ける部屋に物が散らかっていないかなど、物理的に試験にふさわしい環境が作れているのかという点にも注意しましょう。
参考書を読んで勉強した方がいいでしょうか?
英検ジュニアのブロンズはリスニングのみのテストなので、参考書を読まずとも、動画やアプリ等の音声教材だけで十分対策できます。
ただし、英語に慣れ親しむという趣旨やオンライン版の受験方式に慣れる必要を考えると、オンラインの英会話レッスンを受けることをオススメします。
将来的に英検®も受けさせたいという場合には、この機会に英会話レッスンを始めることで、子どもの英語学習のハードルを下げることができます。
合格率や合格ラインを教えてください。
先述したように英検ジュニアには合格判定はなく、正答率が成績として計測されます。したがって合格率や合格ラインはありません。
ただし、80%を超えたかどうかが次のグレードを受ける目安になるため、これが実質的な合格ラインや合格点と言えるでしょう。
ちなみに、受験後に発行される個人成績表には、年齢や学習年数が同じ受験者の平均値等が示されます(オンライン版は受験後すぐに結果が確認可能、ペーパー版は約1ヶ月半後に結果が郵送されます)。
まとめ:英検ジュニアのブロンズは英語を学びはじめた子どもにぴったりです
このコラムでは、英検ジュニアのブロンズの試験概要やレベルとともに、オススメの試験対策を解説しました。
英検ジュニアのブロンズで正答率を上げるには、無理なく英語に親しめる環境作りが大切です。
本文でも紹介したように、オンライン英会話サービスのクラウティは、通常の英会話レッスンだけでなく、子ども向けにゲーム感覚で英語を学べるカリキュラムが揃っています。
英検®対策もできるため、将来的に英検®を受けさせたいという方にも継続的に使えます。さらに1人分の料金で家族みんなが利用できるため、オススメです。
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※英検®および英検Jr.®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。