英検ジュニアとは?レベルや英検®との違い、勉強方法をわかりやすく解説

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英検ジュニア(英検Jr.®)は、英語学習を始めたばかりの児童にうってつけのテストです。

この記事では、英検®との違いや子ども向けの勉強方法について、表を交えながらわかりやすく解説します。

子どもの英検ジュニア受験を検討中の方は、ぜひ読んでみてください。

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英検ジュニア(英検Jr.®)とは?

英検ジュニアとは、子どもが英語に親しみ、外国の文化を理解することを目標として開発された『育成型ゲーム感覚』のリスニングテストです。

1994年の開始後、2015年4月に改称するまでは「児童英検」という名前で知られていました。

主催は「英検®」と同じく公益財団法人日本英語検定協会です。

試験内容とグレード(レベル)

英検ジュニアのグレード(レベル)は、難易度が低い順に、以下の3つに分かれています。

小学生が対象ですが、年齢制限はありません。2歳で受ける子どももいます。

試験内容はリスニングのみ。合否判定はなく、「正答率」で成績が測られるのが特徴です。正答率が80%を超えるかどうかが次のグレードに進む目安とされています。

回答形式は、項目に〇を付けるか、絵をえらぶ選択式です。

BRONZE(ブロンズ)

BRONZE(ブロンズ)は、小学校低学年向けの最も簡単なグレードです。

初めて英検ジュニアに受験する児童を対象としています。

試験時間 約30分
問題数 大問7問(小問40問)+チャレンジコーナー(4問)
受験の目安 ・塾などで週1回50分のレッスンを半年~1年程度
・小学校で週1回50分のレッスンを1年半~2年程度
・おうち英語(家庭学習)中の未就学の児童
※いずれも文字学習の経験はなし
出題内容 ・Yes/Noの簡単な受け答え
・簡単な依頼文の理解と応答
・基本的な英単語や語句の聞き取り
・日常会話レベルの初歩的な会話の聞き取り

ブロンズの到達目標として、以下の2つが掲げられています。

  1. 英語の音やリズムに慣れ親しむ
  2. 初歩的なコミュニケーションに必要な語句や簡単な表現を聞き、理解する

ブロンズは小学校低学年向きの難易度に設定されていますが、2歳~6歳の未就学児でも80%以上の正答率に達する子はたくさんいます。子どもが小学生でなくても受験可能なレベルです。

英検ジュニアブロンズについては、以下のコラムで詳しく解説しています。

SILVER(シルバー)

SILVER(シルバー)は、小学校中学年程度で、ブロンズの正答率が80%以上が対象です。

試験時間 約35分
問題数 大問9問(小問45問)+チャレンジコーナー(4問)
受験の目安 ・塾などで週1回50分のレッスンを1年~2年程度
・小学校で週1回50分のレッスンを2年~3年半程度
・文字学習の経験が1年~2年程度
出題内容 ・簡単な依頼文の理解と応答
・2~3往復の短い会話の聞き取り
・基本的な英単語や語句の聞き取り
・イラスト内の人物の行動や状況の理解
・アルファベットと音声の結びつきの理解

シルバーの到達目標として、以下の3つが掲げられています。

  1. 日常生活での身近な事柄に関する簡単な語句や表現を聞き、理解する。それに対して簡単に応答する
  2. 簡単な会話や文をいくつか聞き、その中にある情報を理解する
  3. 文字と音声の結びつきに関心をもつ

文章を書くほどのレベルは要求されないものの、簡単な英単語のスペルを理解している必要があります。会話文もブロンズに比べて長くなっているため、難易度が少し上がっています。

英検ジュニアシルバーについては、以下のコラムで詳しく解説しています。

GOLD(ゴールド)

GOLD(ゴールド)は、小学校高学年程度で、シルバーの正答率が80%以上が対象です。

試験時間 約45分
問題数 大問9問(小問50問)+チャレンジコーナー(5問)
受験の目安 ・塾などで週1回50分のレッスンを2年~3年程度
・小学校で週1回50分のレッスンを3年半~5年程度
・文字学習の経験が2年~3年程度
出題内容 ・3往復以上の会話の聞き取り
・基本的な英単語や短い文の文字認識
・イラスト内の人物の行動や状況の理解
・アルファベットと音声の結びつきの理解
・5W1Hによる疑問文や質問文の理解と応答など

ゴールドの到達目標として、以下の3つが掲げられています。

  1. 日常生活での身近な事柄に関する語句や表現を聞き、理解する。また、それに対して質問したり応答したりする
  2. まとまった会話や文章を聞いて、その中の情報を理解し、その場面状況を判断したり要旨を把握したりする
  3. 身の回りの語句や簡単な短い文を読む

試験時間がシルバーに比べて10分も伸びるだけでなく、自分の考えを伝えて他人と簡単な意見交換をするコミュニケーション力も求められるため、最も難易度が高い内容になっています。

英検ジュニアゴールドについては、以下のコラムで詳しく解説しています。

受験方法

英検ジュニアの受験方法は、ペーパー版・オンライン版・英検Jr.®学校版の3種類があります。

会場、日程、受験料などの詳細は下記のとおりです。

ペーパー版 オンライン版 英検Jr.®学校版
申込単位 グループ
(塾などで5人以上)
個人
グループ
学校
受験会場 申込責任者が定めた場所 自宅や教室等のネット環境がある場所 学校
受験日程 年3回
(例年2月、6月、11月前後)
有効期間3ヶ月内に1回 学校による
成績確認 受験から約1ヶ月半以内に成績表を発送 受験後すぐに可。成績表は約3週間後に発送 すべての学校の答案集計後約1ヶ月に発送
受験料(税込) ブロンズ:2,500円
シルバー:2,700円
ゴールド:2,900円
ブロンズ:2,300円
シルバー:2,500円
ゴールド:2,700円

テストのレベル、形式、試験時間などはペーパー版もオンライン版も同様です。

申し込み方法や受験料の決済方法等の詳細は、下記の公式ページをご確認ください。

英検ジュニアを受けるメリット

英検ジュニアの一番のメリットは、合否を気にせずに子どもの学習意欲を高められることです。同時に、子どもを英語のテストにいち早く慣れさせることもできます。

また、児童の英語能力の研究と調査を目的に作られたという英検ジュニアの特性上、客観性の高いデータをもとに英語の上達度を計測できるというのも、大きなメリットです。

さらに、受験後には個人成績表とともに綺麗なシールが貼られた賞状のような成績表が届くため、子どものモチベーションを上げやすいという利点もあります。

過去問・サンプル問題・模擬テスト

英検ジュニアの過去問は、グレードを問わず、現在は公開されていません。

ただし、運営元の日本英語検定協会の公式サイト上で、サンプル問題を見ることができます。

英検Jr.®オンライン版のページで会員登録をすれば、模擬テストを受けることもできます。

英検ジュニアと英検®の違い:どちらを受けるべき?

英検ジュニアの受験を検討している親御さまの中には、「英検®とどちらを受けるべき?」と迷っている方もいるかもしれません。

英検ジュニアと英検®(5級)には下記のような違いがあります。

英検ジュニア 英検®(5級)
合否判定 なし(成績は正答率で表示) あり
試験時間 ブロンズ:約30分
シルバー:約35分
ゴールド:約45分
約45分
(筆記20分、リスニング約20分)
測定技能 リスニングのみ リーディング、リスニング、スピーキング
(※スピーキングは合否に関わらない)
受験の目安 ブロンズ:小学校低学年
シルバー:小学校中学年
ゴールド:小学校高学年
中学校初等程度
出題内容 基本的な英単語の理解
日常的な会話の聞き取り
1~3往復程度の会話の理解
簡単な指示や疑問文の理解
簡単なスペルや英文の理解など
基本的な語彙理解と空欄補充
日常会話の定型表現の理解
簡単な文章の並べ替え
簡単な応答文の選択など
受験方式 ペーパー試験
オンライン試験
ペーパー試験
オンライン試験
受験料(税込) ブロンズ:2,300円~
シルバー:2,500円~
ゴールド:2,700円~
2,500円~
年齢制限 なし なし

原則として、子どもが英語学習を始めたばかりでテストを一度も受けたことがない場合は、英検ジュニアのブロンズが導入として向いています。

しかしシルバーで正答率が80%以上の場合は、出題内容や試験時間の長さが近いことから、すでに英検®5級の勉強に付いていくだけの実力があると判断してよいでしょう。

ただし、英検®はリーディングの比重が大きいです。

もし子どもがリーディングの勉強に付いていくのが難しそうであれば、まずは英検ジュニアをゴールドまで修めて、自信を付けてから英検®に挑むことをオススメします。

ちなみに、英検ジュニアと英検®に類似した検定に「国連英検ジュニアテスト」があります。

これは公益財団法人日本国際連合協会が主催している別物のテストなので、間違えないようにご注意ください。

英検ジュニア向けの勉強方法

英検ジュニアの勉強を始めるときに大切なのは、無理なく英語に触れる機会を増やすことです。

そのうえで正答率を着実に上げるには、以下のような勉強方法や手段がオススメです。

この章では、書籍やツールを具体的に挙げながら英検ジュニア向けの勉強方法を解説します。

オンライン英会話

一番のオススメは、オンラインの英会話レッスンを受けることです。パソコン、タブレット、スマホなどを利用して、ご自宅から簡単にレッスンを受けられます。

オンライン英会話の特長

楽しみながら英語を学べるため、無理なく英検ジュニア対策を進めたい方にオススメです。

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クラウティは、英検ジュニア対策にも使えるオンライン英会話サービスです。子どもの扱いに慣れた先生と遊びの延長で英語を学べます。

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また、多くの子ども向けオンライン英会話サービスがレッスン時間を25分としているのに対し、クラウティは10分と25分から選べます。小さなお子様でも最後まで集中しやすいため、「最後まで頑張れた!」という自信に繋がります。

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子ども向けの参考書(問題集)

英検ジュニアはリスニングのみのテストなので、基本的に音声教材だけで対策できます。

ただし、シルバー以降はアルファベットと音声の結びつきなど、文字学習経験が求められます。ゴールドでは、4コマまんがのセリフという形式で英語の文章を読む必要があります。

そのため、場合によっては子ども向けの参考書に触れるのも効果的な勉強法になりえます。

参考書や問題集を使う場合は、専用の対策本がオススメです。

英検ジュニア対策にオススメの参考書(問題集)

ゲーム性の高い英語学習アプリ

ゲーム性の高い英語学習アプリは、未就学児や小学生が飽きずに英検ジュニア対策をするのに最適です。

子どもの注意を引きつける効果音やアニメーションを使って、遊び感覚で英語学習ができます。

子どもに負担を掛けずに英語学習のモチベーションを上げられるため、オススメの学習手段です。

英検ジュニア対策にオススメの英語学習アプリ

YouTubeの英語学習チャンネル

最近では、英語を学ぶ子ども向けのYouTubeチャンネルも増えてきました。なかには英検ジュニア対策に利用できる、高品質なチャンネルもあります。

YouTubeを使うメリットは、無料で視聴できて手軽に英語を勉強できる点です。

有料教材並に充実したチャンネルもあり、未就学児や小学生の英語学習にオススメです。

英検ジュニア対策にオススメのYouTubeチャンネル

英検ジュニアのよくある質問

英検ジュニアを受けるときの注意点や対策を教えてください。

オンライン受験に限って言えば、まずはネット環境を整備・確認しましょう。支障なくテストを受けられる環境を作ることが重要です。

また、英検ジュニアを受ける子どもは幼いケースが多いはずです。約30分~45分もテストに意識を集中し続けるのは難しいかもしれません。

そのため、集中が切れても回答はあきらめないように、付き添いの保護者が上手になだめてあげることが大切です。

受験する部屋に気が散るものを置いていないかなど、試験を受けるのに適した場を作れているかという点にも注意してください。

合格率は?

先述したように英検ジュニアには合格判定はなく、正答率が成績として計測されます。したがって合格率や合格ラインはありません。

ただし、80%を超えたかどうかが次のグレードを受ける目安になるため、これが実質的な合格ラインや合格点と言えるでしょう。

ちなみに受験後に発行される個人成績表には、年齢や学習年数が同じ受験者の平均値等が示されます。

まとめ:英検ジュニアは英語学習を始めたい未就学児と小学生低学年にオススメ

このコラムでは、英検ジュニアの試験概要やレベルとともに、オススメの勉強方法を解説しました。

英検ジュニアで正答率を上げるには、無理なく英語に触れられる環境作りが大切です。

本文でも紹介したように、オンライン英会話サービスのクラウティは、通常の英会話レッスンだけでなく、子ども向けにゲーム感覚で英語を学べるカリキュラムが揃っています。

英検®対策もできるため、将来的に英検®を受けさせたいという方にも継続的に使えます。さらに1人分の料金で家族みんなが利用できるため、非常にオススメです。

今なら無料体験レッスン実施中ですので、興味がある方はぜひ試してみてください!

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※英検®および英検Jr.®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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