英検ジュニアのシルバーの試験内容、レベル、対策方法を詳しく解説します
英検ジュニア(英検Jr.®)の「シルバー」は、英語の勉強に慣れてきた未就学児や小学生向きのテストです。
この記事では、シルバー級の試験内容やレベル、対策方法を詳しく解説します。
子どもに英検ジュニアのシルバーを受けさせるかどうかを考えている方は、ぜひ読んでみてください。
目次
英検ジュニアのシルバー(SILVER)とは?
英検ジュニアとは、子どもが英語に親しみ、外国の文化を理解することを目標として開発された『育成型ゲーム感覚』のリスニングテストです。
シルバー(SILVER)とは、英検ジュニアのなかで中級のグレードのことです。
シルバーの到達目標として、運営元の日本英語検定協会は以下の3つを掲げています。
- 日常生活での身近な事柄に関する簡単な語句や表現を聞き、理解する。それに対して簡単に応答する
- 簡単な会話や文をいくつか聞き、その中にある情報を理解する
- 文字と音声の結びつきに関心をもつ
対象は小学校中学年ですが、継続的に学習をすれば未就学児でも解けるレベルです。
英検ジュニアには合否判定はなく、「正答率」が成績の代わりになります。この正答率が80%を超えるかどうかが、次のグレードのゴールド(GOLD)を受験するときの目安になります。
受験料はオンライン版で2,500円、ペーパー版(※グループ受験のみ)で2,700円です。
試験内容
英検ジュニアのシルバーの試験時間は「約35分」です。
回答形式は、項目に〇を付けるか、絵をえらぶ選択式になっています。
受験の目安と試験内容は、下記のとおりです。
受験の目安
参考対象 | 英語習熟度の目安 |
---|---|
英検ジュニアの受験 | BRONZEを受験して80%以上正解した児童 |
塾などでの学習 | 1年~2年程度 (50分のレッスンを週1回受けている場合) |
小学校での英語活動 | 2年~3年半程度 (50分のレッスンを週1回受けている場合) |
文字の学習 | 1年~2年程度 |
試験内容
大問番号 | 大問の名前 | 問題内容 | 解答方法(音声もしくは絵を選択) | 小問数 |
---|---|---|---|---|
1 | 絵にあう文は? | …is…などの表現を用いた文を3つ聞き、絵に合った内容のものを選びます。 | 音声 | 8問 |
2 | 返事をしよう | 問いかけを聞き、その内容に合った応答を選びます。 | 音声 | 4問 |
3 | 種類別ものえらび | ある種類に属する4つのものの名前を聞き、聞こえたものを複数の絵の中からすべて選びます。(複数解答) | 絵 | 3問 |
4 | 3ヒントクイズ | 様々な表現による3つのヒントを聞き、その内容に合った絵を選びます。 | 絵 | 4問 |
5 | はじめはどの文字? | 3つの語(絵入り)を聞き、それらの頭文字に共通するアルファベットを選びます。 | 文字(アルファベット) | 4問 |
6 | どっちの絵?クイズ | ひとつの文または2つの文をまとめて聞き、その内容に合った絵を2枚のうちから選びます。 | 絵 | 8問(4問1組×2) |
7 | お話にあう絵は? | 2人の会話を聞き、その内容に合った絵を選びます。 | 絵 | 6問(6問1組) |
8 | 2人にきいてみよう | 基本動詞を用いた2人の会話を聞き、その内容に合った絵をすべて選びます。(複数解答) | 絵 | 4問(2問1組×2) |
9 | 文字をえらぼう | ひとつの語(絵入り)を聞き、それに合った文字を選びます。 | 絵・文字 | 4問 |
チャレンジコーナー | 自分自身やある物事に関する質問を聞き、自分の考えに合った(または近い)応答を選びます。 | 音声 | 4問 |
ブロンズとの違いは、会話のやりとりが長くなっているほか、アルファベットと音声の結びつきの理解を求められることです。
なお、テストのレベルや形式、試験時間等はペーパー版もオンライン版も違いはありません。
レベル(難易度)
シルバーは英検ジュニアのブロンズを修了した児童向けなので、難易度は中級レベルです。
日常会話が中心ではありますが、会話の応酬を聞き取るちからが求められます。また、義務や必要などの概念も理解している必要があります。
■出題例(英検ジュニア公式サイトのサンプル問題より抜粋)
What should I do? – You should look under the bed.(3つの絵から状況にあうものを選択)
また、勉強科目の種類や日常的に使う動詞といった英単語も知っておく必要があります。
そのため、ブロンズより難しいですが、未就学児でも時間を掛けて英語に慣れていけば、正答率を上げることはできます。
受験するメリット
- 英語の早期学習の足がかりになる
- 英語のテストに慣れることができる
- 英検®5級を受けるかどうかの目安になる
- 合否にとらわれずに学習意欲を高められる
- 客観性の高いデータで英語の上達度を測れる
- 賞状を模した成績証明書が届くので自信が付く
上記のように、英検ジュニアを受験するメリットは、子どもの英語学習のモチベーション向上を中心として多数あります。
特にシルバーを受験するメリットは、英検®5級に挑戦できるかどうかの目安になる点です。
というのも、次のグレードのゴールドは試験時間が英検®5級と同じ約45分で、出題内容も似ているからです。
つまり、シルバーで80%以上の正答率を取れれば、英検®5級が視野に入ってくることになります。
英検®5級の受験も検討しているという方は、英検ジュニアのシルバーを受けてみるとよいでしょう。
過去問・模擬テスト・サンプル問題
英検ジュニアのシルバーの過去問は、現在は公開されていません。
ただし、運営元の日本英語検定協会の公式サイト上で、サンプル問題を見ることができます。
英検Jr.®オンライン版のページで会員登録をすれば、模擬テストを受けることも可能です。
英検ジュニアのシルバーを受けるのに適した年齢は?
英検ジュニアのシルバーは小学校中学年レベルに設定してあるため、受験に適した年齢は10歳前後と言えます。
ただし、ある程度継続的に英語学習をしている子どもであれば、7歳未満の未就学児であっても十分に正答率80%を超えることはできます。
受験時の年齢にこだわらずに、まずはブロンズを受けてみてシルバーの受験を検討するなど、あくまでも本人の英語の上達度をベースに判断しましょう。
英検ジュニアのシルバーの対策方法
英検ジュニアのシルバーの正答率を上げるには、多少の対策が必要になってきます。
オススメの対策方法や学習手段として、以下が挙げられます。
- オンライン英会話を受ける
- ゲーム性の高いアプリを利用する
- YouTubeの英語学習チャンネルを視聴する
この章では具体的なツールを紹介しながら、英検ジュニアのシルバー対策を詳しく解説します。
オンラインの英会話レッスンを受ける
一番のオススメは、オンラインの英会話レッスンを受けることです。パソコン、タブレット、スマホなどを利用して、ご自宅から簡単にレッスンを受けられます。
オンライン英会話の特長
- 移動の手間が省けて続けやすい
- オンラインのテストを受ける練習になる
- 先生と楽しみながら英語学習を進められる
- リスニングだけでなくスピーキングも学べる
子どものレベルに合わせて着実に英検ジュニア対策を進めたい親御さまにオススメです。
クラウティは、英検ジュニア対策にも使えるオンライン英会話サービスです。子どもの扱いに慣れた先生と遊びの延長で英語を学べます。
月額4,950円〜と業界内でもトップクラスの低価格で、最大限に活用すれば1レッスンが73円〜とかなりお得です。英検®対策レッスンも提供しているため、先を見据えてご利用いただけます。
また、多くの子ども向けオンライン英会話サービスがレッスン時間を25分としているのに対し、クラウティは10分と25分から選べます。小さなお子様でも最後まで集中しやすいため、「最後まで頑張れた!」という自信に繋がります。
クラウティについて詳しく見る英語学習アプリを利用する
英語学習アプリを利用すれば、未就学児や小学生でも楽しみながら英検ジュニアのシルバー対策ができます。
効果音やアニメーションに凝ったアプリを使えば、ゲーム感覚で英語を学べるため、勉強に伴う子どもの負担を軽減できます。
なかには絵本を読みあげることで自然と英語の物語に親しめるアプリもあります。
英検ジュニアのシルバー対策にオススメな英語学習アプリ
- ワオっち!イングリッシュスクール!(Google Play、App Store)– 英語の初歩的なあいさつや会話を学べるほか、カルタなどのゲームを通して楽しく英単語を覚えられます。
- Kahn Academy Kids(Google Play、App Store)– 世界的に有名な教育系の非営利団体が開発したアプリ。英語の物語やアルファベットの発音練習を含むので、シルバー対策に使えます。
YouTubeの英語学習チャンネルを視聴する
YouTubeの英語学習チャンネルというと、個人が提供している信用度の低いものを想像する方がいるかもしれません。
しかし、最近では海外の教育番組などが制作した高品質のチャンネルも多いです。
YouTubeを利用するメリットは、無料で視聴できるうえに、気軽に英語を学べる点です。
英検ジュニアのシルバー対策にちょうどいいチャンネルもあるので、一度視聴してみてください。
英検ジュニアのシルバー対策にオススメなYouTubeチャンネル
- Little Baby Bum – 優しい絵柄の3Dアニメとともに再生される知名度の高い児童向けソングを通じて英語を学べます。再生記録回数でギネス記録を所持している、イギリス発の有名チャンネルです。
- Alphablocks – イギリスBBCが提供している英語教育番組。アニメーションを通じてアルファベットや発音、英単語の読み方を学べます。
英検ジュニアのシルバーに関するよくある質問
受験時の注意点はありますか?
オンライン受験に限って言えば、まずはネット環境を整備・確認しましょう。支障なくテストを受けられる環境作りが重要です。
また、英検ジュニアのシルバーを受けるとき、子どもの場合は約35分もテストに意識を集中させるのは難しいかもしれません。
そのため、集中が切れたとしても回答はあきらめないように、付き添いの方が適度になだめてあげることも大切です。
テストを受ける部屋に物が散らかっていないかなど、物理的に試験にふさわしい環境が作れているのかという点にも注意してください。
参考書を読んで勉強した方がいいでしょうか?
英検ジュニアのシルバーはリスニングのみのテストなので、参考書を読まずとも、動画やアプリ等の音声教材だけで十分対策できます。
ただし、英語に慣れ親しむという趣旨やオンライン版の受験方式に慣れる必要を考えると、オンラインの英会話レッスンを受けることをオススメします。
将来的に英検®も受けさせたいという場合には、この機会に英会話レッスンを始めることで、子どもの英語学習のハードルを下げることができます。
合格率や合格ラインを教えてください。
先述したように英検ジュニアには合格判定はなく、正答率が成績として計測されます。したがって合格率や合格ラインはありません。
ただし、80%を超えたかどうかが次のグレードを受ける目安になるため、これが実質的な合格ラインや合格点と言えるでしょう。
ちなみに、受験後に発行される個人成績表には、年齢や学習年数が同じ受験者の平均値等が示されます(オンライン版は受験後すぐに結果が確認可能、ペーパー版は約1ヶ月半後に結果が郵送されます)。
まとめ:英検ジュニアのシルバーは小学校入学前の子どもでも受けられます
このコラムでは、英検ジュニアのシルバーの試験内容やレベル、オススメの対策方法を解説しました。
英検ジュニアのシルバーで正答率を上げるには、楽しみながら英語を学べる環境作りが大切です。
本文でも紹介したように、オンライン英会話サービスのクラウティは、通常の英会話レッスンだけでなく、子ども向けにゲーム感覚で英語を学べるカリキュラムが揃っています。
英検®対策もできるため、将来的に英検®を受けさせたいという方にも継続的に使えます。さらに1人分の料金で家族みんなが利用できるため、非常にオススメです。
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※英検®および英検Jr.®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。